勘違いを訂正出来ない!

母に頼まれて、スーパーの特売日に行きました。 長い列に並び、開店時間を待っていると、前に並んでいた女性が時間を尋ねてきました。 私はちょうど時計をしていたので教えると、何となくそのまま会話が始まりました。
とてもお話し好きな人みたいで、ご主人の事や、息子さん夫婦の事、それに小学生になったばかりのお孫さんの話しをしてくれました。

「あなたも大変ね」
と聞かれて、私は不思議に思いながらも頷きました。

確かに、早朝からスーパーに並ぶのは大変な事だからと思っていたら、女性がニッコリ笑ってこう言ったんです。
「何ヵ月かしらね」

と、女性の視線が私のお腹の辺りを見るんです。

なぜ、私のお腹を見るんだろう?と、最初は、よく分からなかったんですけど、どうやら会話の流れから考えると、私が妊婦に間違えられているという事が分かりました。

確かに、私はちょっと下っ腹が出てるんです。
おまけに少しゆったり目のワンピース着てるし。
確かに、妊婦と言われれば妊婦っぽいという事も分かります。

ですが、現在独身である私が妊娠しているはずもないので、訂正しようとしたのですが、その女性は、自分が出産する時にはどれだけ大変だったかを語り始めました。

「あなたも不安だと思うけど、頑張ってね」

笑顔で勇気付けられてしまうと、何となく、妊娠していません。と、言いづらい雰囲気になってしまいました。
それから、妊娠中に気を付けた方が良いことなどを親切に教えてくれて、私はどう対応したら良いのか、かなり困りました。

結局、訂正出来ないまま、スーパーの開店時間が来てしまいました。
そして、にこやかに会話をしてくれていた女性は、まるでドアが開くのが合図かのように、店内へと消えていってしまいました。

せめて、妊婦ではない事だけは訂正したかったです。

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