私の趣味は、読書と……
スタッフの武川です。私の趣味は、一つ目は読書です。エッセイから小説まで、面白ければ何でもござれ。両親の影響か活字中毒気味で、楽しい本に会うと、寝る間も惜しんで読んでしまいます。
そしてもう一つは、読んだ本に纏わる場所へお出かけすること。物語の舞台になった場所だったり、共通する何かがある場所だったり。本の内容を思い出しながら、あちこち見て歩くのは良いモノです。流行りの「聖地巡礼」とは、ちょっと違いますが。
一例を挙げると、以前訪ねたのは東京都新宿区にある「新宿御苑」でした。なぜなら、「新宿鮫 毒猿」の中に登場したから。殺し屋が標的の死体に重りをつけ、御苑の池に沈める場面があるのです。「物騒だなあ」と思い、苦笑いしながら御苑を散策しました。
小説と違い、季節の花が咲き乱れる御苑は、とても穏やかな場所でした。また、いつかは小川町の老舗汁粉屋「竹むら」にお邪魔しました。池波正太郎先生のエッセイ「むかしの味」で絶賛されていたので、行ってみたくなったのです。歴史を感じる建物はもちろん、揚げたての「揚げ饅頭」は香ばしく熱々で、大満足の美味しさでした。でも本を読まなければ、あのお店の存在も知らなかった訳で……。読書は時に、世界を広げてくれますね。
そして、少し前には三島由紀夫の「豊穣の海 春の雪」を読みました。大正の始めが舞台で、ブルジョアの青年が、鎌倉の別荘へ赴く場面があります。そして夜の闇に紛れて、許されない相手と逢い引きをするのです。「鎌倉文学館」が、その別荘のモデルだとか。先日、鎌倉へ行く際に寄るつもりでしたが、あまりの暑さに諦めました。ぜひまた、気候の良い時期にリベンジしたいものです。またレトロな洋館といえば、横浜「えの木亭」も気になります。
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