常日頃お世話になっている埼玉県小川町の方から、以下のプロジェクトについてお知らせをいただきました。Governance Design Laboratoryって会社がやっているプロジェクトのようですが、自然エネルギーを推進するための資金調達のやり方としてすごくおもしろいですね。
はてなの電力証書Tシャツも買ったけど、こういうのもやはり欲しくなるよなー。しかし、はてなの電力証書Tシャツでさえも購入者が現在のところ308人だから、1000枚売るっていうのはかなり大変みたいですね。
マメナジー・プロジェクト:明日へのエネルギーに私ができること
Tシャツ1000枚で1kWの太陽光発電をつくろう!
マメナジープロジェクト(mamenergy project)は、皆さんが賛同して、シリアル付Tシャツを買っていただくと、そのうち1000円をお預かりして、 1000枚販売した時点で、太陽光発電システムの設置と、購入した皆さんへの発電量・CO2削減量のモニタリングを行うプロジェクトです。
つまり,Tシャツを買うと,太陽光発電が増えるのです。
プロジェクト第一弾は、小川町の有機野菜農家の屋根に設置します。
Tシャツ購入者は、アースデイなどのイベント会場にTシャツを着て(持って)ご来場いただくと有機野菜または有機野菜で作ったカレーをプレゼント!
太陽の種を蒔いたら、野菜がとれた!
8月11日に仙台で行った、河野太郎さんを講師に迎えての核燃料再処理のセミナーの様子をお届けしています。前回までの分は以下の記事をご覧ください。
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■使用済み核燃料が溢れる貯蔵プール
ところが今そうなってない。それはどうしてそうならないのかというのが、非常にややこしいところで。もちろん高速増殖炉ができたから、じゃあすぐ核燃料サイクルが始められるかというとですね、例えば高レベル放射性廃棄物の処理をどうするのかそういうことも決まらない段階で簡単にはやれないと思いますが、少なくとも高速増殖炉ができなければそんな議論もやる必要はないわけであります。
なぜ今、政府、電力会社、与野党の議員…、この間民主党もやるんだと決定をしそうになって、民主党よお前もかと(笑)、その前に自民党をなんとかしろと言われちゃいますけど(笑)。なんでこういうことをやろうとしているかというとですね、今の原子力発電所、ウラン燃料を投入すると、使用済み核燃料が出ます。この使用済み核燃料をプールにためてるんですね。貯蔵プールと呼ばれるものの中に。この貯蔵プールというのは原子力発電所のそばにあるわけですが、この原子力発電所のそばにある貯蔵プールの中に使用済み核燃料をためております。
ところが、問題はこれがどんどんたまっていっちゃうわけです。福島あたりの原発はもうそろそろ限界に来ている。貯蔵プールが一杯になると、燃えかすを出せなくなっちゃいますから。燃えかすを出せなくなるということはどういうことかというと、燃やすなということですよね。使用済み核燃料で貯蔵プールが一杯になっちゃうと、その原子力発電所は止めないといけなくなる。止めると電力会社は一日あたり1億円って言ったかな、その程度の損失になるそうです。で、電力会社は焦っているわけです。
このままいくとこれは止まってしまう。何とかせねばいかん。で、どうするかというと、ここに天の助けがあるわけですね。なんと六ヶ所村の再処理工場には貯蔵プールがあります。それはそうですよね。使用済み核燃料を再処理するわけですから。どんな工場だって原材料を置かなければならないわけだから。
電力会社が考えたのは、あるいは経済産業省が考えたのは、原子力発電所のそばにある使用済み核燃料の貯蔵プールに入っているものを、六ヶ所村の再処理工場の貯蔵プールに移しましょう。そうすれば、原子力発電所のそばの貯蔵プールは空くわけですから。そうすると原子力発電所を止めずに操業することができる。これはいい考えだからせっせと移そうと思ったら、実は世の中そうはうまくいかなかった。これで出てきたのが青森県。
青森県いわく、ちょっと待ってくださいよと。うちはごみ捨て場じゃありませんから。貯蔵プールに使用済み核燃料を持ってくるんだったら、これは必ずこの再処理工場で再処理されて、製品になるんでしょうねと。再処理工場が動かないのに、貯蔵プールだけ使ってそこへ全国各地の原発で出た燃えかすを持ってきて、青森県にボンと置いて、ああよかったと、うちのプールがきれいになったということでは困りますよと。
だから青森県は使用済み核燃料を六ヶ所村の再処理工場の貯蔵プールに持ってくる以上再処理工場を稼動してくださいという条件を付けました。ここに入ったものが単なるごみではなくて、工場の材料なのだということを明確にしてください。そうでない限り、ものを持ってくるのは困りますというのが、青森県と電力会社、あるいはそこに経産省も絡んで、そういう約束になっている。だから使用済み核燃料を貯蔵プールから六ヶ所村へ持って行くためには、再処理工場を動かさないといけない。
持っていけないと原子力発電所が止まって、原子力発電所が止まると、電力会社は損失が出ますから、結論から言うと、じゃあ再処理工場を動かすしかないじゃないかと言うんで、プルトニウムが40数トンプラス毎年8トンという現状になってしまったわけです。
実はこの貯蔵プールを使わない保管のやり方があって、貯蔵プールを使うのは湿式。もう一つは乾式。要するに地上で、使用済み核燃料を保管させてください、そういう技術が実は確立されている。貯蔵プールの代わりに地上でやらしてくださいと言えば、まだ余裕はあるわけです。
あるいは全国の貯蔵プールには一杯のところと空いているところといろいろあって、上手く使えば後二十年は一杯になることはないという研究も発表されました。だからやり方はいろいろあるんです。
だからこの貯蔵プールが一杯になる前に、乾式貯蔵にするなり全国の貯蔵プールを上手く使うなりなんなりして、とにかく使用済み核燃料は今後50年間、中間貯蔵ですと。50年間待ってみて、高速増殖炉をやるかどうかけりつけましょうと。30年待って50年待ってできなかったら、もうあきらめた方がいいでしょうと。
50年後にひょっとすると高速増殖炉ができて、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出そうということになるかもしれないから、とりあえず50年は使用済み核燃料を中間貯蔵させてくださいと。50年経ったところでそこは判断をしようじゃないですかということに国の政策を変えて、とにかく50年間は使用済み核燃料を中間貯蔵するんですということにすれば、何もこんな再処理工場を稼動させてプルトニウムを取り出す必要はないんですね。
MTのバージョンを3.2-ja-2→3.31-jaとする際にトラブルがありまして、テンプレートをダメにしてしまいました。前の前に使ってたやつはデータがあるのだけれど、せっかくなのでそのうち作り直す予定。
今使っているやつはデフォルトのテンプレートで、StyleCatcherプラグインを利用してSix Apartのところから持ってきたテーマを適用してます。
というわけで、しばらくの間はバニチプらしからぬ感じになっております。
やっぱ世の中2.0の時代ですよってことで、VANILLACHIPSも2.0へと進化を遂げることにしました。
ロゴだけねw

ロゴはこちらで簡単に作れます。
河野太郎さんを講師に迎えての核燃料再処理のセミナーの様子をお届けしています。前回までは以下の記事をご覧ください。
・河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(1)
・河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(2)
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■敗戦処理としてのプルサーマルと莫大なコスト
日本は被爆国だから自分は決して核兵器を持たないと言っているのですが、他の国は本当はどうかなと思っているかもしれません。とにかくこの再処理でできたプルトニウムを使わなければいけないというので、しかたなく、ここで出たプルトニウムをウラン燃料と混ぜて、MOX燃料というものを作って燃やすことにしました。
MOX燃料とはウラン9にプルトニウム1くらいの割合で混ぜたものですが、これを普通の原子炉で燃やすのがプルサーマルです。プルサーマルっていうのは何のメリットがあるのかというとですね、ウラン燃料が節約できるんですと関係者は言っているわけです。ウランは貴重な物質だから、プルトニウムと混ぜることによってウラン燃料が節約できますと。
だけど、節約できるったってプルトニウムが最大1割くらいしか混ざらないのです。プルサーマルでのウランの資源節約効果は約1割です。最初に言っていた核燃料サイクルはプルトニウムを高速増殖炉で燃やすから、投入量以上のプルトニウムが産出されるので、長期間にわたり日本のエネルギー源は確保されます。でもプルトニウムをウランと混ぜてMOX燃料にしてプルサーマルで燃やしたら、プルトニウムが混ざった分だけウランが節約できるという話で、ウランが1割節約できるだけです。
今や、わが国はこのMOX燃料を作ってプルサーマルで燃やすことを核燃料サイクルと言い始めたんですね。おいおい核燃料サイクルって、プルトニウムが高速増殖炉で増えるのが核燃料サイクルだろと。ウランを1割節約するのが、何で核燃料サイクルなんだと。要するに、高速増殖炉はあまりできそうにない。少なくともこの50年はできないと政府も認めちゃったわけですから、困って、MOX燃料をプルサーマルで燃やすことを核燃料サイクルと言い始めた。
この核燃料サイクルで何ができるかというと、ウラン燃料が1割削減できるわけですが、この再処理をするために莫大なコストがかかります。政府の見積もりで19兆円トータルでかかると言っています(注3)。ただし、六ヶ所村の再処理工場を造るのに、予算では7千億円と言っていたのが、完成したら2兆円を越える費用がかかった。3倍かかっているわけですから、19兆円かかりますというのを3倍すると60兆円くらいかかっちゃうわけです。60兆円かけてウランの1割節約をやることに何か意義がありますか。それならば60兆円の何分の1かでウランを買って備蓄したほうが安いです。
このプルサーマルというのは、まったく敗戦処理なんですね。やろうと思った本当の核燃料サイクルができなくて、プルトニウムが余っちゃったんで、このままにしておくと、使用目的のないプルトニウムを何で持ってるんだと言われるんで、MOX燃料と混ぜてプルサーマルをやりますという完全に敗戦処理、要するに当初の計画通りにはいきませんでしたということなんです。でも、今、電気事業連合会なんかは胸を張ってわが国は核燃料サイクルを始めますと言ってます。嘘つけっていう感じであります。
で、プルサーマルをやろうと思ったら、このMOX燃料も試験データがでたらめで、1回ボツになった。まだこのプルサーマルは始まっておりません。まだこの40トン以上あるプルトニウムをプルサーマルで燃やし尽くしましょうということも始まっていません。まだ燃やし尽くしてないというんじゃなくて、まだ燃やし始めてない状況なのに、さあこれから毎年8トンものプルトニウムを取り出そうという計画に何か意義があるんですかね。
政府、大本営発表19兆円ですからね。大本営発表19兆円でたぶん60兆円くらいの金がかかる新規の再処理をこれからやる意味が何かあるのかといえば、おそらく私はないと思います。これが高速増殖炉ができましたというならば、まったく別な議論をしなければならないわけですが、少なくとも高速増殖炉がない以上、プルトニウムを金かけて取り出す必要はまったくない。今あるんですから、40数トンも。とりあえずこの40数トンを処理するのが先だと思います。
そして40数トンのプルトニウムを処理するためにはプルサーマルで燃やすしかありません、だからしょうがないからプルサーマルやらしてくださいというなら、まずプルサーマルで40数トン燃やして、ここで一度プルトニウムはなくしますということにすべきなんじゃないでしょうか。で、高速増殖炉ができたら改めて使用済み核燃料の再処理を始めてプルトニウムを取り出してこの本当の核燃料サイクルをやるかどうか議論しようじゃないかというのが、私は政策的には正しいと思っております。
注3)2003年11月11日の総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)電気事業分科会の小委員会で電気事業連合会から再処理の総費用として18兆8千億円という数字が示され、これが政府の再処理コストの見積もりの基礎となっている。
河野太郎さんを講師に迎えての核燃料再処理のセミナーの様子をお届けしています。第1回目は以下の記事をご覧ください。
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■溜まり続けるプルトニウム
その処理方法の話は若干後回しにするとして、問題はこの夢の核燃料サイクル。プルトニウムを取り出すところまでは何とか来たけれども、プルトニウムを燃やす高速増殖炉がなかなかできません。
ここで、普通の政府ならどうするかといえば、高速増殖炉ができるのを一生懸命応援をして、早く技術を確立しようということになると思うんですね。高速増殖炉がなければプルトニウムを燃せないわけですから、プルトニウムを作ってみても始まらない。使用済み核燃料を再処理したって、再処理してできたプルトニウムをどうするか。どうしようもないわけです。
普通、常識的なら使用済み核燃料を50年間とりあえず中間貯蔵しておくでしょう。計画によれば50年経ったら高速増殖炉ができるわけだから、そうなったら再処理を始めてプルトニウムを取り出して、プルトニウムを高速増殖炉で燃やそうじゃないか。そうすれば日本は中近東にエネルギーを頼らなくてすむと、まあ、そういう決断に本来ならなるのではないかと思ったのですが、なかなかそうならないのがこの国の不思議なところでありまして、高速増殖炉が50年経たないとできないのだけれども、再処理だけはどんどんやろうと言って、六ヶ所村に再処理工場を造った。
お隣りの北朝鮮で、プルトニウムっていうのが今50キロ、まあ、人によっていろいろな説がありますが、どうも50キロくらいプルトニウムがあると言われていますが、北朝鮮が50キロのプルトニウムを入手したらどうなったかというと、六カ国協議です。六カ国協議でアメリカもロシアも中国も韓国も日本も参加して、大騒ぎをやっているわけであります。
今日本が保有しているプルトニウムがどれくらいあるかというと、約40トンが海外にあります。イギリス、フランスに使用済み核燃料の再処理を頼んで、とにかくプルトニウムを取り出して高速増殖炉をやるんだといって、お願いをしていたんだけれども、高速増殖炉はできないで、プルトニウムだけできちゃいました。こういう状況で、このプルトニウムはいったい全体どうすんねんと。この他に日本国内に数トン。キロじゃないですよ、トンですからね。50キロで六カ国協議だと、4万キロあったら、何千カ国協議くらいのことをやらないと(笑)。国連がいくつあっても足らないよっていう感じで。
まあ、40数トンといっても、国内には数トンですが、返してくれと言ったら40トン返ってきますし、いや言わなくてもいずれ返ってくるでしょうし、北朝鮮とは少なくとも桁が違う。桁が違うというか、単位が違うぐらいのプルトニウムを、日本は今、国内外に保有しているわけであります。
できちゃったプルトニウムが40数トンありますということで、普通に考えるならば、この40数トンどうしましょうっていう話になるわけであります。ところがその六ヶ所村の再処理工場でどれくらいのプルトニウムができるかというと、1年間に8トンできると言われていますから、本格稼動すると、今持っている40数トンにプラスして、年に8トンずつプルトニウムが増えていっちゃう。
今40数トンあるのが、来年50トン超え、再来年60トン、その次は70トン近くなる。そういうことになってしまう。これ、何の意味があるのでしょうか。実はウランよりもプルトニウムのほうが、テロリストフレンドリーなんですね。私もあまり詳しくはないのですが、プルトニウムというのは、例えば、吸い込んで肺にプルトニウムが入ると致命的なんだそうです。ところが、そうでもしない限りプルトニウムは持ち運びに便利な核物質なんだそうです。ウランを持ち運ぶよりはプルトニウムを持ち運んだ方が、よっぽど安全だと。
そうすると、そんなテロリストフレンドリーなものを日本に何十トンも保管しておいて、しかも日本はどういう保管形態か、これはどういう保管形態というのは機密になっているからあまり言わないことになっていますが、おそらく、テロリストからしてみると非常に好都合に丸腰の警備員が守っているような警備形態になってるだろうと。
実はこのプルトニウムというのはロシアもその核兵器を解体して、プルトニウムを取り出して、そのプルトニウムを持っているという状況になっているのですが、アメリカ政府はロシアに対して、取り出したプルトニウムは必ずスパイクしろと言っている。
スパイクしろっていうのはどういうことかというと、純粋なプルトニウムだとテロリストフテロリストフレンドリーで持ち運びしやすいから、このプルトニウムを、もっと汚い核物質で汚せと。つまり、放射能レベルを高くするわけです。そうすると汚されたプルトニウムはなかなかテロリストも運びにくいから、プルトニウムをきれいなままで保管をするなと。このプルトニウムを必ず汚せという申し入れを、アメリカはロシアにかなり強硬にしています。
日本もこのプルトニウムをいや、ウランと混ぜていますと言うんですが、専門家は日本のやり方はだめだと。日本のやり方だと化学処理したら全部プルトニウムが分離できちゃうような混合形態になっているんで、それはとてもスパイクしているとは言えない状況にあるのだそうです。
これは国際的に見てもさすがに許されない状況です。テロリストのターゲットになる、核兵器の材料になるような物質を日本だけが野放図に、使用目的もないのにどんどん溜め込みますなんていうのはですね…、北朝鮮はミサイルを上げたときに人工衛星と言っていたわけですが、日本だって人工衛星を上げているわけで、人工衛星上げている国がプルトニウムをこれだけ持っていりゃ、そりゃ六カ国協議やりたくもなりますわね。
8月11日のセミナーの打ち上げで、会場だったアエルのすぐ近くにあるnoonというお店に行きました。
自分の誕生日だったこともあり、最後にはバースデーケーキを。写真に撮るのを忘れちゃったけど、コースのデザートが別にありました。
お店の感じもよく、駅から近いし、立食でもできるとのことなので、なんかのパーティーで使うのによさげ。
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コーチングの技術~上司と部下の人間学 菅原 裕子 講談社 2003-03 by G-Tools |
コーチングの技術、概要を平易にまとめてある本。「上司と部下の人間学」というのが副題となっているが、もっと一般的なコミュニケーションのあり方として参考になりそうだったので読んでみた。著者の菅原裕子氏はコーチングやファシリテーションの専門家で、企業研修や企業文化構築のコンサルティング活動をしている会社の代表取締役。
コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げるために、その人の潜在能力を解放することをいいます。そのためには、指導者は仕事のやり方を教えるのではなく、対象者が自ら学べるように援助しなくてはなりません。(p.28)
変化の早い時代においては、現場の社員が上司の指示や命令で動くだけでは、顧客のニーズをつかむのに時間がかかってしまい、その変化の流れについていけなくなってしまう。そのため、部下が上司の手足となって動くのではなく、仕事の主役として自ら動くことが求められるようになった。一方、上司は部下がよりよい仕事をできるよう援助することを求められ、その技術としてコーチングが注目されるようになった。(pp.24-25)
コーチングが機能するには組織内の環境も整っている必要がある。いくつかポイントが挙げられていたが、重要だと思ったものを2点取り上げる。
1つは組織内でビジョンが語られているかということ。組織のビジョンがはっきりしていれば、それが判断基準となり、社員は自主的に決断を下すことができる。それがないと、何でも上司に確認しないと判断ができないわけだ。以前ある公共施設で、緊急時にあるお願いをしたところ、ルールなので認めるわけにはいかないと言われ、押し問答の末、上司に確認しますとなって、最後にようやく認めてもらったことがあった(ただしそのときには遅過ぎたのだが)。その施設の運営のビジョンがはっきりしていれば、お願い自体は些細なことであり、現場の判断で簡単に認めてもらえたと思う。
ビジョンについては、組織としてのビジョンだけでなく、組織内における個人のビジョンも語られていることが重要だという。夢や目標を持っているときこそ、個人は力を発揮するわけで、組織のビジョンと個人のビジョンの接合を図るのが上司の役割となる。
2つめは、組織内の共通言語を増やすこと。共通言語を増やすことで、組織内のコミュニケーションでのあいまいさをなくし、全員が同じイメージを持つようにする。例として挙げられていたD社では、社内コミュニケーションの心得を作成し、コミュニケーション環境の整備を図っていた。以下にいくつか紹介する。
等々。
そして、コーチングの基本プロセスだが、以下の流れで行われる。
その昔、港区赤坂四畳半社長というブログの「理系の男はなぜモテないのか」という記事が話題になったことがあった(現在この記事はすでに存在しない)。その記事では、理系の男=問題解決型コミュニケーションと、女性=共感型コミュニケーションが対比されていて、そうしたコミュニケーション方法の違いにより理系の男は女にモテないのだということだった。
それで、かなり乱暴なまとめ方を許してもらえば、コーチングとはこの両方のコミュニケーションのいいとこ取りをしている技法のように感じた。
相手への共感を示した上で、問題点とその解決法を一緒に探り、最後にまた共感を示して相手を力づける。根底にあるのは、人間は自分自身で問題を解決する潜在能力を持っているという考え方であり、コーチングとはその力を引き出すよう支援する技術ということなのだろう。
熟達するにはそれなりの訓練が必要だろうが、コーチングのちょっとした知識を持っているだけでも実生活でなにかと役立ちそうだ。この本で紹介されていたコーチングの質問の技術などはいろいろな場面で使えそうだと思った。
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