VANILLACHIPS

読んだ本+雑感+日常+ウェブ

 なんだかよくわからない&長ったらしいタイトルですみません(汗

 前にも書いた通り、VANILLACHIPSではこれまでRSS1.0、RSS2.0、Atomと3種類のフィードを配信していたのを、FeedBurnerを利用した配信に一本化しました。FeedBurnerを利用すると、フィードがどれだけ読まれているのかということや、どういったRSSリーダーから読まれているのかということがわかるし、その他いろいろとちょっとした機能をフィードにつけることができます。

 フィードを一本化するにあたっては、これまでにフィードをRSSリーダーに登録してくださっている方もけっこういるので、.htaccessを使ってリダイレクトするようにしました。

 手順は以下のような感じ。参考→リダイレクト設定

1)新しいフィードを作り、これまでのフィードとは別の名前を付ける(例:index2006.rdf)。
2)新しく作ったフィードをFeedBurnerで登録。FeedBurnerで発行されるフィードのアドレスができる(VANILLACHIPSの場合は http://feeds.feedburner.jp/vanillachips )。
3)これまでのフィードをFeedBurnerからのフィードにリダイレクトするよう.htaccessに記述する。

VANILLACHIPSの例:

RedirectPermanent /index.rdf http://feeds.feedburner.jp/vanillachips
RedirectPermanent /index.xml http://feeds.feedburner.jp/vanillachips
RedirectPermanent /atom.xml http://feeds.feedburner.jp/vanillachips

 以上。

 で、ここまでは前にも簡単に触れたことなのですが、これをやってみて新しくわかったことがありました。

 僕はこれまで、確認のために自分のブログのフィードは全部RSSリーダーに登録していました。つまり、内容としては全く同じものである3種類のRSSフィードをすべてBloglinesで登録していたわけです。それに加えて、FeedBurnerを使って配信しているフィードも登録し、しばらくは4つのフィードが並立していたのですが…。

 なんと、ある日を境にフィードはFeedBurnerのやつに統合されてました。4つあったフィードが1つになっており、フィードの登録者数がそれぞれのものを足した数になっていたのです。Bloglinesの方でそこまで自動でやってくれるわけですね。

 それならもしやこういうこともできるのでは…と思い、もうひとつやってみました。このブログはもともとはvanilla.chips.jpというドメインで始めており、そのときのURLでフィードをBloglinesに登録したままになっている人がけっこういたので、それもこの際統合してしまおうと。

 vanilla.chips.jpはロリポップのサブドメインプランのもので、すでに解約していたため、もう一度登録(試用期間が10日あるのでお金はかかっていない)。先ほどのやり方と同じように.htaccessでリダイレクトするようにして3日ほど経ったら、見事にフィードがFeedBurnerのものに統合されました。

 結果として、新旧あわせて6つあったフィードを1つにまとめることができました。Bloglinesではフィードの登録者数が表示されるので、急にVANILLACHIPSの登録者数が増えて不思議に思った方もいたかもしれませんが、裏にはこういう事情があったわけです。

 ブログのドメインが変わったり、複数のRSSフィードを1つにまとめるようなときには、フィードのアドレスをちゃんとリダイレクトさせておくとよさそう。

こちらもどうぞ!

FeedBurnerを使ってソーシャルブックマークも配信
FeedBurnerにフィード配信を一本化

20060916

モテブロガーになるための5つのボツ

Author: fuda | Filed under: ブログ この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 ボツって何かって? まー、こちらを最初に読んでくださいな。

 絵文録ことのはの松永さんが、以下の記事でブログでモテる方法について考察されております。

アルファブロガーになったからってモテるわけじゃない!『モテる100ワザ ブログ入門』

 で、この記事に触発されて、非モテな僕がいうのも説得力がないですが「こうすればモテブロガーになれる!」みたいなことをちょっと書いてみます。

 知人で実際にブログでモテている人(女性)がいるので、そうした事例などを参考に考えてみたことなどを。女だったらそれだけでブログでモテるじゃないかという意見もあるかもしれませんが、それだけじゃない部分もあるし、男にもある程度適用できると思うので。
 
1)モテるブログはコメント欄が違う! – まずはコメントモテを目指せ
 モテブログになるにはどうすればいいかを考える前に、どういう状況を目指すかを確認しましょう。モテブログとは、どんな状況になればよいでしょうか?
A)異性の読者が増える
B)異性の読者からのファンメールがたくさん来る
C)異性の読者からのコメントが増える

 AやBは確かにモテている感じがしますが、次のアクションにつながりにくいという欠点があります。たとえネットで5000人の異性の読者がいたとしても、実際に会うこともないのならばリアルのあなたは非モテなままです。しかも、読者を増やすということ自体、凡人にはけっこう難しい。それに比べ、コメントをやり取りするようになって信頼関係ができ、それじゃそのうちオフ会でもやりましょうかとなる方がおそらく簡単でしょう。ですから、目指すはCの状況ということになります。

 で、先に言った知人のブログの例ですが、彼女のブログの一日の平均ページビューはおそらく100にも満たないと思います。それにも関わらず、記事をアップするたびにコメントが複数つきますし、そうしたブログでの交流がある人たちとオフ会をやったりもしているようです。

 読者数が少ないのに、なぜコメントが来るのか。そのあたりを考えてみましょう。

2)互酬性の原理を使え! – コメントされたかったらまずは自分から

 一般的に、親切にしてもらったときだったり、何か物をもらった場合、お返ししたくなるという心理が働きます。互酬性の原理なんていうちょい堅い言葉を使いましたが、要するに、コメントをしてもらいたかったらまずは自分からしてみようということ。

 なぜアルファブロガーでもブログでモテないのかというと、アルファな人たちは情報収集に忙しく、何の実用性もない、どこの誰かもわからない人の日々のつれづれを記したブログなど読まないし、当然そうしたブログにコメントをすることもないからだと思います。

 先に挙げた知人の場合は、あちこちブログを巡回してコメントを付けたり、初めてコメントをくれたような人には、自分のブログで返事をするだけではなく、相手のブログにも行ってコメントをしているみたいです。そうやって彼女は自分のファンを増やしていっているわけです(本人にその自覚はないかもしれないけれど)。

3)アルファブロガーへの道はあきらめよ! – ブログを共感のコミュニケーションツールに

 相手のブログにコメントしてそこに自分のブログのURLを残してきたなら、相手が自分のブログを見に来てくれることも多いでしょう。また、相手だけではなく、相手のブログの読者が来ることも考えられます。

 そこで、相手が来たときに自分のブログの内容がコメントされやすいかどうかがポイントになります。松永さんも言ってますが、アルファブロガーのところというのは情報提供や議論が中心です。そういうブログは気軽にコメントしづらいですし、仮に相手が議論好きだったとしても、議論というのは差異を見いだすコミュニケーションのようなものですから、モテブロガーを目指すならそうしたものは避けた方がよいと思います(ただし、同じアルファでもアルファギークならブログでモテることがあるかもしれません。ギーク同士で惹かれ合う可能性があるからです。もちろん、需給バランスが極端ですが…)。

 ではブログでコメントをしてもらうにはどういう内容にすればよいでしょうか。ここではモテブロガーを目指しているので、コメントと言っても当然煽り・荒らし・反論といった種類ではなく、共感を示すようなコメントを貰えるようにするべきでしょう。だから、そのような共感を示すコメントを得るためには、議論とか意見とか主張をするのではなく、日々のつれづれを綴った方がよいと思います。

 日常生活の中での発見や感動、笑えたこと、ムカついたことなど。通勤電車の中で女子高生がこういうおバカな会話をしていて吹きそうになったとか、友人と一緒に出かけたらこういうとんでもない目に遭ってしまったとか、そういった類いの話です。

 また、自分の趣味の話や、何か努力していることがあればそれについての話題もいいでしょう。同じ趣味の人や同じような努力をしている人と知り合えたり、関心を持ってもらえるかもしれません。ただ、やたら同性ばかり集まりそうな趣味の場合は、あまり書かない方が無難です。

 そして話のトーンとしても、なるべく前向きさや明るさ、積極性、あるいはユーモアなどポジティブなイメージが感じられるといいでしょう。たまに落ち込む分には励ましてやりたくもなりますが、常にネガティブだとなんて声をかけたらいいかわかりませんしね。

4)かっこいい/かわいいブログはモテない?! – 男の世界/女の園にするべからず

 内容のことまで話したので、次はデザインについてです。

 非モテ臭が漂うデザインは論外ですが、かっこよかったり、かわいいデザインでも、それが逆に仇となることもあります。つまり、むちゃくちゃクールでかっこいいデザインでも、雰囲気的に女性にはちょっとコメントが書き込みづらかったりとか、とてもかわいいデザインでも、まるで女の園・女子校の中的雰囲気で、とてもじゃないけど男は近寄れないみたいなことがあるわけです。

 だから、モテブログになるためにデザインに特別に凝る必要はないけれど、異性が気軽に寄れるくらいにはしておいた方がいいでしょう。

5)ハーレムを目指すな! – 同性からもモテた方がよい

 同性の支持を得た方がよいということは、モテブログを目指す場合だけでなく、リアル世界でも言えることですが。やはり、異性ばかりだけでなく、同性からも人気のある方が何かと都合がよいでしょう。

 うちの近所に、まだ若い男性の医者がやっている眼科があります。そこの看護師さんが美人揃いで、まさにハーレム状態。しかし、この医者が独身か既婚かは知りませんが、とてもじゃないけどこの看護師さんたちには手は出せないだろうなーとか人ごとながら思ってしまいます。だって、何人かいるのに、そのうち一人と仲良くなっちゃったらまずいでしょ。

 まー、そういう理由ばかりだけじゃないですけど、ハーレム状態や逆ハーレム状態となってもトラブルの種を抱えることになるでしょうし、モテブログを目指すといっても、同性も来るようなブログにした方がたぶんいいです。同性をあまり邪険に扱わないようにということ。それに、男女半々くらいの方がオフ会やるにしても盛り上がるのではないかと。

 というわけで、5つのボツでしたがいかがだったでしょうか?

 自分でもちょっと気になって、ここ最近自分のブログでどういうコメントが寄せられているか確認してみました。一番最後に女性からコメントがあったのは6月10日。それも検索経由で来た方が、調べたかったことがわかりましたありがとうというような内容。さらにその前となると3月。半年くらいは女性からまともなコメントが来てないわけだ。がーん、非モテ道まっしぐらではないか!

 そもそもコメントされること自体少ないし。たまにあっても宣伝とかスパムとか、来んなお前らっていうようなものばかりだしーorz

 自分で思っていた以上に非モテブログなことがわかり、ちょっと落ち込んだ9月の夜でした。

4130520229 環境社会学 – 生活者の立場から考える
鳥越 皓之
東京大学出版会 2004-10

by G-Tools

 環境社会学の概説書。放送大学用テキストとして書かれた本の改訂版であり、内容は平易でわかりやすい。

 著者は、人は環境をよくしたいと思いながらも実際には悪化させ続けているとして、それは「“自分たち”に“利得”をもたらしたいから」であるという。そうした利得への魅力に対する「抗しがたさ」を、「社会的価値観、社会規範、社会制度、社会運動などのいわゆる社会レベルの事柄を通じて人々は是正しようと努め」、その社会レベルの事柄を分析するのが環境社会学の目的であるといっている。

 環境問題というと、科学の問題、理系の問題だというように捉えられることもしばしばあるが、科学による解決が目指されるとしてもそこに関わるのは人間である。また、科学技術ではなく、法律による解決策もあるし、もっと人々の生活に根ざした生活の知恵的解決策もある。そうしたものを「社会レベル」から分析していくのが環境社会学といえるだろう。

 概説書であるため環境社会学のトピックは網羅的に取り上げられているが、著者もその理論モデルの構築に関わった生活環境主義については紙数を割いて紹介されている。また、生活環境主義とも親和的なトピックである人々の暮らしと環境の関係(コモンズ、農業、歴史的環境など)についての話題が多いのも本書の特徴である。

■生活環境主義

 自然環境の保護を最も大事にする考え方を自然環境主義、近代技術に信頼を置く考え方を近代技術主義とする。それらの考え方との対比で、そこに暮らす地元の人たちの生活のシステムの保全をもっとも大事にする考え方を生活環境主義としている。

 例えば、自然環境を守るために一定区域を保護区として人間が立ち入れないようにするやり方は自然環境主義といえるだろう。しかし、自然をうまく利用しながら生活してきた歴史も人間は持っている。マタギや伝統的農業などがそうした例として挙げられる。このような、生活に根ざしながら環境との調和を図っていくのが生活環境主義の考え方である。白神山地が世界遺産となり、それまで自然と調和しながら山の資源を利用してきたマタギまでも山に入れなくなってしまったというのは、自然環境主義と生活環境主義がバッティングしているひとつの事例だろう。

■共同占有権

 生活環境主義で使われる概念でこれはおもしろいと思った「共同占有権」について簡単に紹介。

 共同占有権とは、特定の地域(自治会範域程度が一番多い)に居住する住民が敢行として「利用している」という事実を論拠にして、当該地域を共同して占有している事実をさす。

 農村地域でよく見られるものだが、都会においてもそうしたものがあるという。本書で例として挙げられていたのは都会の川の話である。ある都会で住民が川をきれいにする運動があり、数年かけて子どもたちが水遊びができるくらいにした。そうなると、行政が河川の改修をしようとしても、実質的には住民組織の同意がないとできなくなってしまったそうだ。

 確かに、こうした例は環境問題に限らずある。利用する人たちによって公共(圏)が発生しているわけだ。


 コミュニティの再生が叫ばれて久しいが、平成の大合併や地方格差の問題、2007年問題(退職した団塊世代の企業人間が大挙してコミュニティに戻ってくる)を受けて、まちづくりに関わる行政・NPO・研究者などの間で近年またコミュニティというものがクローズアップされている。そうした分野でも生活環境主義の考え方は使えそうだ。

 以前紹介した山岸俊男『安心社会から信頼社会へ – 日本型システムの行方』はコミュニティ内でのコミットメント関係から一般的信頼へという論調だったが、人が生活していくためにはコミュニティに根ざして生きていかなければならないことも多いし、実際現場で役立つのはコミュニティでの関係や、その中で使われている「生活知」だったりする。

 だから、どちらか一方というのではなく、両者の使い分けが重要なのだと思う。現在うまくいっている農村などは、コミュニティ内の関係と、コミュニティ外への一般的信頼というのがそれぞれバランスがとれているからうまくいっているのではないだろうか…と感じた。

 FeedBurnerには共有ブックマークという機能があり、ソーシャルブックマークのリンクもブログの記事と一緒にRSSフィードとして配信することができます。利用できるソーシャルブックマークの種類は4種類で、はてなブックマーク、del.icio.us、Furl、Bloglinesクリップブログのいずれかになります。

 そんなわけで、本日(日付が変わったから昨日)からVANILLACHIPSのフィードにはてブのリンクも混ざりました。ブクマするたびか一日一回まとめてかを選べるので、一日一回にしています。

 それと、フィードの最後に「はてなブックマークへ追加」「del.icio.usに追加」「この記事に関連したブログを見る」というリンクが付くようにしました。3番目のやつはSphere.comという検索エンジンから関連性の高いブログ記事を表示させるということで、特に関連するものがないときは表示されないようです。自分でちょっと確認してみましたが、関連性の精度は低い感じ。ま、ちょっとした試みとしてやっております。

 こうした機能はフィード・フレアというそうで、APIを利用して、新しいフレアを作成することも可能だとのこと。

フィード・フレア仕様書

4121014790 安心社会から信頼社会へ-日本型システムの行方
山岸 俊男
中央公論新社 1999-06

by G-Tools

 あなたはある心理学の実験に参加することになった。実験は二人一組で行われる。実験参加者には謝礼が支払われることになっており、実験に参加するにあたってまず、謝礼の「分配方法の選び手」と「謝礼の決め手」のどちらになるかを決めるためのくじを引かなくてはならない。

 くじの結果、あなたは「分配方法の選び手」となった。謝礼の分配方法の選び手となった実験参加者は、次の2つの分配方法からどちらかを選ぶことになる。

A 二人とも実験者から直接に1000円を貰う。
B 実験者から「謝礼の決め手」に2500円を渡してもらって、決め手に、好きなやり方で2500円を分けてもらう。

 実験は二人一組で行われるが、あなたはそのパートナーと顔を合わせることはなく、誰なのかもわからない。

 実験の手続きはコンピュータ上で行われ、参加者と直接に顔を合わせる実験者にも、参加者の決定内容はわからないようになっている。つまり、分配方法の選び手も謝礼の決め手も、まわりの目を気にすることなく決断をすることができるのである。

 さてこの場合、分配方法の選び手となったあなたはAとBのどちらの分配方法を選ぶだろうか。

 著者は社会心理学者。社会科学や心理学などの分野で関心が高まっている「信頼」について、ゲーム理論を元にしたさまざまな実験の結果から考察している。民主主義社会における経済パフォーマンス、途上国への支援プログラムの成否、あるいはネットコミュニケーションの在り方など、さまざまな分野で近年注目されているソーシャルキャピタルの研究においても、信頼は中心的な要素である。

■安心と信頼

 本書で扱われる信頼は、人間の意図に対する信頼と限定されている。すなわち、人間以外のもの(機械など)に対する信頼や、人間の能力に対する信頼(それを遂行する能力があるか)は扱わない。そうした人間の意図に対する信頼についても、2つの異なった内容があるという。

 1つは、相手にとっての自己利益に基づく相手の行動に対する期待である。例えば、借金の申し込みに家や土地が担保となっているならば、きちんと返済してくれることが相手に期待できる。このとき、相手の行動傾向や人間性は、相手の行動への期待に無関係である。こういう場合での相手の行動への期待に、著者は信頼から分けて「安心」という概念を用いている。

 そしてもう1つの、相手の行動傾向や人間性に基づく相手の行動への期待を「信頼」としている。

 社会的不確実性(相手の行動いかんによって自分に不利益がもたらされる状態)の高いときに問題になるのは、信頼の方である。それに対し、安心というのは社会的不確実性がない状況についての認知ということになる。

■一般的信頼

 不特定一般の人間に対する信頼を一般的信頼という。質問紙調査やさまざまな実験の結果、一般的信頼について日米比較をしたところ、アメリカ人の方が日本人よりも一般的信頼の度合いが高かったという。

 集団主義社会の日本では相互監視・規制が働き、集団内において相手へ不利益をもたらす行動は結局自分への不利益につながる。つまり日本は安心社会であり、そこでは信頼があまり必要ではないためそのような結果となったというのが著者による解釈である。集団主義社会の特徴として、「コミットメント関係を形成することによって不信が生み出す非効率問題の解決をはかること」が挙げられている。

 冒頭の実験も本書で紹介されている一般的信頼についての実験である(一部表現を変えてある)。著者らが作成した一般的信頼尺度テストの高得点者(高信頼者)の58パーセントはBの2500円を相手に分けてもらうやり方を選んでいたが、低得点者(低信頼者)では17パーセントしかBを選んでいなかった。あなたはどちらの方法を選んでいただろうか。

■社会的知性とその多重性

 本書において著者は、「社会的環境における基本的適応課題を解決するための能力」を社会的知性と定義している。そうした社会的知性も、適応課題に応じて相互に独立的に多重に存在していると考えられる。著者は社会的知性の中から2つのタイプの知性を取り上げ、それぞれ地図的知性、ヘッドライト型知性と名付けている。

 地図的知性とは、集団の中の人間関係についての知識、すなわち「社会的地図」を作り出す能力を核とした社会的知性のこと。地図的知性が高い人は一般的信頼が低く、集団から離れることに対しての不安を持っており、他者に対する共感が低い傾向にある。

 ヘッドライト型知性とは、相手の立場に身を置いて相手の行動を推測する能力を核とした社会的知性である。自分の属する集団については誰しもその中の人間関係の情報、すなわち社会的地図を持っている。しかし、集団の外へ出て社会的世界をナビゲートするにはそうした地図は役に立たなく、相手の立場に立って相手の状況を理解することが必要になる。そうした能力を地図的知性と対比して、著者はヘッドライト型知性と呼んでいるわけだ。ヘッドライト型知性の高い人は一般的信頼が高く、他者に対する共感が高い傾向にある。

-
 著者は、安心社会である集団主義社会が日本で崩壊しつつあり、社会的不確実性は増大していることを指摘し、開かれた信頼社会の構築と、一般的信頼に結びついた社会的知性であるヘッドライト型知性を育成することを提唱している。

 しかし、速水敏彦『他人を見下す若者たち』で指摘されているような、他人への共感の乏しい若者が増えているのだとしたら、社会の変化への反作用として、一般的信頼を持たず、集団主義への回帰を求める傾向があるのかもしれない。

 あと気になったことのひとつは、偏差値の高い大学の学生ほど一般的信頼の平均が高く、偏差値の低い大学の学生は一般的信頼の平均も低いということだ。大学一年生の場合には偏差値による相関がほとんどなく、二年生以上で相関が出てくることから、著者は偏差値の高い大学の卒業生の方が将来多様な機会に恵まれており、そのため一般的信頼が高くなるのではないかとしている。

 そうするとこれは、山田昌弘『希望格差社会』で言われているような、社会的・経済的格差だけではなく、将来への希望といった心理面における格差も広がっていることの裏付けなのだろうか。

 また、ネットで検索したところ、梅田望夫『ウェブ進化論』の「不特定多数無限大への信頼」(p.233)への関連からWeb2.0と結びつけた論もあった(例:『ウェブ進化論』が示唆する日本社会の未来 – 情報政策ブログ)。

 このあたりが次の論点になると思う。

関連記事:

希望格差社会(山田昌弘)
他人を見下す若者たち(速水敏彦)

20060907

FeedBurnerにフィード配信を一本化

Author: fuda | Filed under: ブログ この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 英語版のFeedBurnerにかなり前に登録していたものの、ずっと放置状態でした。日本語版のサービスが開始されてたというのもごく最近になってようやく知った次第。それで、これを機会にブログで配信するフィードをFeedBurnerに一本化することにしました。

こちら→http://feeds.feedburner.jp/vanillachips

 そもそもFeedBurnerとは、RSSフィードへのトラフィック測定をしたりしてくれるサービス。RSSフィードは通常のウェブページと同じようにはアクセス解析ができないので、こういうサービスは便利なわけですが、二の足を踏んでいたのはすでにRSSを登録してくれていた方に登録変更をしてもらわなくてはならなかったから。

 しかし、.htaccessを使って、これまで配信していたRSSフィードのURLからFeedBurnerで新しく作ったフィードのURLにリダイレクトしてやれば、登録変更をしてもらわなくてもいいということがわかり、フィードの一本化に踏み切ったのでした。参考にしたのは、FeedBurnerのブログの以下の記事。

リダイレクト設定

 やや説明の文章がわかりづらい(日本語がおかしい)感じがしますが、3つある方法のうち、一番簡単そうな2番目の方法を採用しました。

 で、FeedBurnerを使ってみた結果、VANILLACHIPSはどのようなRSSリーダーから読まれているのかがわかりました。

Bloglines: 18.5%
Firefox Live Bookmarks: 14.8%
Google Desktop: 10.5%
livedoor Reader: 9.3%
FEEDBRINGER: 4.9%
Hatena RSS: 4.9%
その他: 37.0%

 こんな感じで、Bloglinesからの読者が一番多いようですね。ところで、今、日本で一番利用されているRSSリーダーってどれなんでしょう? Bloglinesはまだ優勢なんでしょうか。ちなみに自分もBloglines派です。

20060907

Firefoxのタブ機能を強化

Author: fuda | Filed under: インターネット この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 Firefoxのタブ機能を強化しようということで、Tab Mix Plusという拡張機能を入れています。

 それぞれのタブに「タブを閉じる」ボタンが表示できたり、タブの右クリックから最近閉じたタブのリストを出して復元したりすることもできたりしますが、これらはほんのさわりで、かなり高機能です。

 自分の場合はそんなにいろんな機能を使うわけでもないので、デフォルトではついてなかった「タブを閉じる」ボタンがあるだけでもかなり満足なんですけどね。その他、新規ウィンドウで開くリンクを新規タブで開くように設定できたり、ファイルをダウンロードするときに空白ウィンドウが開かないようにしてくれるのがありがたいです。

 Firefoxを使うならぜひ入れておきたい拡張機能のひとつ。

20060907

レディオバード(radio bird)

Author: fuda | Filed under: インターネット この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 マイミクの小崎さんがインターネットラジオを始めたのでご紹介。

レディオバード(radio bird)

あくまで反主流。 あくまで素人。
レディオバードは
商業主義の鳥かごからパタパタと
飛び出すことにしました。
誰にも捕まえられない
電波の鳥は
今、大事だと思えることを放送します。
メディアを批判するメディアとしてではなく
熱い誰かと誰かの会話を
そして想いを
そっとおすそ分けするような
そんなメディアでありたい。

 始まって間もないにも関わらず、いきなり大物インタビューを敢行。「ヒバクシャ~世界の終わりに」や「六ヶ所村ラプソディー」などで知られるドキュメンタリー映画監督の鎌仲ひとみさんへのロングインタビューで、再処理のこと、六ヶ所村のこと、仕事論、メディアのことなど、興味深い話題が聴けます。

 後ろでコピー機ががしゃんがしゃん云っている音が聞こえたりしますが、そこはまあご愛嬌ってことで。

 いろいろ試行錯誤しながらやっているようですが、体当たり主義でどんどんおもしろいことをやってほしいですね。自分もそのうちポッドキャストをやってみようかな。

Profile

書いている人:fuda

主な生息地:仙台

より詳しくは→こちら

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