VANILLACHIPS

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20060818

VANILLACHIPS 2.0

Author: fuda | Filed under: インターネット この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 やっぱ世の中2.0の時代ですよってことで、VANILLACHIPSも2.0へと進化を遂げることにしました。

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 河野太郎さんを講師に迎えての核燃料再処理のセミナーの様子をお届けしています。前回までは以下の記事をご覧ください。

河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(1)
河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(2)

■敗戦処理としてのプルサーマルと莫大なコスト

 日本は被爆国だから自分は決して核兵器を持たないと言っているのですが、他の国は本当はどうかなと思っているかもしれません。とにかくこの再処理でできたプルトニウムを使わなければいけないというので、しかたなく、ここで出たプルトニウムをウラン燃料と混ぜて、MOX燃料というものを作って燃やすことにしました。

 MOX燃料とはウラン9にプルトニウム1くらいの割合で混ぜたものですが、これを普通の原子炉で燃やすのがプルサーマルです。プルサーマルっていうのは何のメリットがあるのかというとですね、ウラン燃料が節約できるんですと関係者は言っているわけです。ウランは貴重な物質だから、プルトニウムと混ぜることによってウラン燃料が節約できますと。

 だけど、節約できるったってプルトニウムが最大1割くらいしか混ざらないのです。プルサーマルでのウランの資源節約効果は約1割です。最初に言っていた核燃料サイクルはプルトニウムを高速増殖炉で燃やすから、投入量以上のプルトニウムが産出されるので、長期間にわたり日本のエネルギー源は確保されます。でもプルトニウムをウランと混ぜてMOX燃料にしてプルサーマルで燃やしたら、プルトニウムが混ざった分だけウランが節約できるという話で、ウランが1割節約できるだけです。

 今や、わが国はこのMOX燃料を作ってプルサーマルで燃やすことを核燃料サイクルと言い始めたんですね。おいおい核燃料サイクルって、プルトニウムが高速増殖炉で増えるのが核燃料サイクルだろと。ウランを1割節約するのが、何で核燃料サイクルなんだと。要するに、高速増殖炉はあまりできそうにない。少なくともこの50年はできないと政府も認めちゃったわけですから、困って、MOX燃料をプルサーマルで燃やすことを核燃料サイクルと言い始めた。

 この核燃料サイクルで何ができるかというと、ウラン燃料が1割削減できるわけですが、この再処理をするために莫大なコストがかかります。政府の見積もりで19兆円トータルでかかると言っています(注3)。ただし、六ヶ所村の再処理工場を造るのに、予算では7千億円と言っていたのが、完成したら2兆円を越える費用がかかった。3倍かかっているわけですから、19兆円かかりますというのを3倍すると60兆円くらいかかっちゃうわけです。60兆円かけてウランの1割節約をやることに何か意義がありますか。それならば60兆円の何分の1かでウランを買って備蓄したほうが安いです。

 このプルサーマルというのは、まったく敗戦処理なんですね。やろうと思った本当の核燃料サイクルができなくて、プルトニウムが余っちゃったんで、このままにしておくと、使用目的のないプルトニウムを何で持ってるんだと言われるんで、MOX燃料と混ぜてプルサーマルをやりますという完全に敗戦処理、要するに当初の計画通りにはいきませんでしたということなんです。でも、今、電気事業連合会なんかは胸を張ってわが国は核燃料サイクルを始めますと言ってます。嘘つけっていう感じであります。

 で、プルサーマルをやろうと思ったら、このMOX燃料も試験データがでたらめで、1回ボツになった。まだこのプルサーマルは始まっておりません。まだこの40トン以上あるプルトニウムをプルサーマルで燃やし尽くしましょうということも始まっていません。まだ燃やし尽くしてないというんじゃなくて、まだ燃やし始めてない状況なのに、さあこれから毎年8トンものプルトニウムを取り出そうという計画に何か意義があるんですかね。

 政府、大本営発表19兆円ですからね。大本営発表19兆円でたぶん60兆円くらいの金がかかる新規の再処理をこれからやる意味が何かあるのかといえば、おそらく私はないと思います。これが高速増殖炉ができましたというならば、まったく別な議論をしなければならないわけですが、少なくとも高速増殖炉がない以上、プルトニウムを金かけて取り出す必要はまったくない。今あるんですから、40数トンも。とりあえずこの40数トンを処理するのが先だと思います。

 そして40数トンのプルトニウムを処理するためにはプルサーマルで燃やすしかありません、だからしょうがないからプルサーマルやらしてくださいというなら、まずプルサーマルで40数トン燃やして、ここで一度プルトニウムはなくしますということにすべきなんじゃないでしょうか。で、高速増殖炉ができたら改めて使用済み核燃料の再処理を始めてプルトニウムを取り出してこの本当の核燃料サイクルをやるかどうか議論しようじゃないかというのが、私は政策的には正しいと思っております。

注3)2003年11月11日の総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)電気事業分科会の小委員会で電気事業連合会から再処理の総費用として18兆8千億円という数字が示され、これが政府の再処理コストの見積もりの基礎となっている。

河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(4)に続く

 河野太郎さんを講師に迎えての核燃料再処理のセミナーの様子をお届けしています。第1回目は以下の記事をご覧ください。

■溜まり続けるプルトニウム

 その処理方法の話は若干後回しにするとして、問題はこの夢の核燃料サイクル。プルトニウムを取り出すところまでは何とか来たけれども、プルトニウムを燃やす高速増殖炉がなかなかできません。

 ここで、普通の政府ならどうするかといえば、高速増殖炉ができるのを一生懸命応援をして、早く技術を確立しようということになると思うんですね。高速増殖炉がなければプルトニウムを燃せないわけですから、プルトニウムを作ってみても始まらない。使用済み核燃料を再処理したって、再処理してできたプルトニウムをどうするか。どうしようもないわけです。

 普通、常識的なら使用済み核燃料を50年間とりあえず中間貯蔵しておくでしょう。計画によれば50年経ったら高速増殖炉ができるわけだから、そうなったら再処理を始めてプルトニウムを取り出して、プルトニウムを高速増殖炉で燃やそうじゃないか。そうすれば日本は中近東にエネルギーを頼らなくてすむと、まあ、そういう決断に本来ならなるのではないかと思ったのですが、なかなかそうならないのがこの国の不思議なところでありまして、高速増殖炉が50年経たないとできないのだけれども、再処理だけはどんどんやろうと言って、六ヶ所村に再処理工場を造った。

 お隣りの北朝鮮で、プルトニウムっていうのが今50キロ、まあ、人によっていろいろな説がありますが、どうも50キロくらいプルトニウムがあると言われていますが、北朝鮮が50キロのプルトニウムを入手したらどうなったかというと、六カ国協議です。六カ国協議でアメリカもロシアも中国も韓国も日本も参加して、大騒ぎをやっているわけであります。

 今日本が保有しているプルトニウムがどれくらいあるかというと、約40トンが海外にあります。イギリス、フランスに使用済み核燃料の再処理を頼んで、とにかくプルトニウムを取り出して高速増殖炉をやるんだといって、お願いをしていたんだけれども、高速増殖炉はできないで、プルトニウムだけできちゃいました。こういう状況で、このプルトニウムはいったい全体どうすんねんと。この他に日本国内に数トン。キロじゃないですよ、トンですからね。50キロで六カ国協議だと、4万キロあったら、何千カ国協議くらいのことをやらないと(笑)。国連がいくつあっても足らないよっていう感じで。

 まあ、40数トンといっても、国内には数トンですが、返してくれと言ったら40トン返ってきますし、いや言わなくてもいずれ返ってくるでしょうし、北朝鮮とは少なくとも桁が違う。桁が違うというか、単位が違うぐらいのプルトニウムを、日本は今、国内外に保有しているわけであります。

 できちゃったプルトニウムが40数トンありますということで、普通に考えるならば、この40数トンどうしましょうっていう話になるわけであります。ところがその六ヶ所村の再処理工場でどれくらいのプルトニウムができるかというと、1年間に8トンできると言われていますから、本格稼動すると、今持っている40数トンにプラスして、年に8トンずつプルトニウムが増えていっちゃう。

 今40数トンあるのが、来年50トン超え、再来年60トン、その次は70トン近くなる。そういうことになってしまう。これ、何の意味があるのでしょうか。実はウランよりもプルトニウムのほうが、テロリストフレンドリーなんですね。私もあまり詳しくはないのですが、プルトニウムというのは、例えば、吸い込んで肺にプルトニウムが入ると致命的なんだそうです。ところが、そうでもしない限りプルトニウムは持ち運びに便利な核物質なんだそうです。ウランを持ち運ぶよりはプルトニウムを持ち運んだ方が、よっぽど安全だと。

 そうすると、そんなテロリストフレンドリーなものを日本に何十トンも保管しておいて、しかも日本はどういう保管形態か、これはどういう保管形態というのは機密になっているからあまり言わないことになっていますが、おそらく、テロリストからしてみると非常に好都合に丸腰の警備員が守っているような警備形態になってるだろうと。

 実はこのプルトニウムというのはロシアもその核兵器を解体して、プルトニウムを取り出して、そのプルトニウムを持っているという状況になっているのですが、アメリカ政府はロシアに対して、取り出したプルトニウムは必ずスパイクしろと言っている。

 スパイクしろっていうのはどういうことかというと、純粋なプルトニウムだとテロリストフテロリストフレンドリーで持ち運びしやすいから、このプルトニウムを、もっと汚い核物質で汚せと。つまり、放射能レベルを高くするわけです。そうすると汚されたプルトニウムはなかなかテロリストも運びにくいから、プルトニウムをきれいなままで保管をするなと。このプルトニウムを必ず汚せという申し入れを、アメリカはロシアにかなり強硬にしています。

 日本もこのプルトニウムをいや、ウランと混ぜていますと言うんですが、専門家は日本のやり方はだめだと。日本のやり方だと化学処理したら全部プルトニウムが分離できちゃうような混合形態になっているんで、それはとてもスパイクしているとは言えない状況にあるのだそうです。

 これは国際的に見てもさすがに許されない状況です。テロリストのターゲットになる、核兵器の材料になるような物質を日本だけが野放図に、使用目的もないのにどんどん溜め込みますなんていうのはですね…、北朝鮮はミサイルを上げたときに人工衛星と言っていたわけですが、日本だって人工衛星を上げているわけで、人工衛星上げている国がプルトニウムをこれだけ持っていりゃ、そりゃ六カ国協議やりたくもなりますわね。

河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(3)に続く

20060816

noon(仙台市青葉区中央)

Author: fuda | Filed under: 日常 この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 8月11日のセミナーの打ち上げで、会場だったアエルのすぐ近くにあるnoonというお店に行きました。

 自分の誕生日だったこともあり、最後にはバースデーケーキを。写真に撮るのを忘れちゃったけど、コースのデザートが別にありました。

 お店の感じもよく、駅から近いし、立食でもできるとのことなので、なんかのパーティーで使うのによさげ。

4061496565 コーチングの技術~上司と部下の人間学
菅原 裕子
講談社 2003-03

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 コーチングの技術、概要を平易にまとめてある本。「上司と部下の人間学」というのが副題となっているが、もっと一般的なコミュニケーションのあり方として参考になりそうだったので読んでみた。著者の菅原裕子氏はコーチングやファシリテーションの専門家で、企業研修や企業文化構築のコンサルティング活動をしている会社の代表取締役。

 コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げるために、その人の潜在能力を解放することをいいます。そのためには、指導者は仕事のやり方を教えるのではなく、対象者が自ら学べるように援助しなくてはなりません。(p.28)

 変化の早い時代においては、現場の社員が上司の指示や命令で動くだけでは、顧客のニーズをつかむのに時間がかかってしまい、その変化の流れについていけなくなってしまう。そのため、部下が上司の手足となって動くのではなく、仕事の主役として自ら動くことが求められるようになった。一方、上司は部下がよりよい仕事をできるよう援助することを求められ、その技術としてコーチングが注目されるようになった。(pp.24-25)

 コーチングが機能するには組織内の環境も整っている必要がある。いくつかポイントが挙げられていたが、重要だと思ったものを2点取り上げる。

 1つは組織内でビジョンが語られているかということ。組織のビジョンがはっきりしていれば、それが判断基準となり、社員は自主的に決断を下すことができる。それがないと、何でも上司に確認しないと判断ができないわけだ。以前ある公共施設で、緊急時にあるお願いをしたところ、ルールなので認めるわけにはいかないと言われ、押し問答の末、上司に確認しますとなって、最後にようやく認めてもらったことがあった(ただしそのときには遅過ぎたのだが)。その施設の運営のビジョンがはっきりしていれば、お願い自体は些細なことであり、現場の判断で簡単に認めてもらえたと思う。

 ビジョンについては、組織としてのビジョンだけでなく、組織内における個人のビジョンも語られていることが重要だという。夢や目標を持っているときこそ、個人は力を発揮するわけで、組織のビジョンと個人のビジョンの接合を図るのが上司の役割となる。

 2つめは、組織内の共通言語を増やすこと。共通言語を増やすことで、組織内のコミュニケーションでのあいまいさをなくし、全員が同じイメージを持つようにする。例として挙げられていたD社では、社内コミュニケーションの心得を作成し、コミュニケーション環境の整備を図っていた。以下にいくつか紹介する。

  • 上司からの伝言や指示は、内容を確認し理解した後、メモをしてすぐに報告すること。
  • 業務上の話し合いや打ち合わせの際、次の行動が明確になるまで話し合いを切り上げてはいけない。
  • 相手の解釈に任せず、自分の意思表示をはっきりする。

等々。

 そして、コーチングの基本プロセスだが、以下の流れで行われる。

  1. ラポールの構築
  2. 会話への導入
  3. 現状の確認
  4. 問題・課題の特定
  5. 「望ましい状態」をイメージする
  6. 解決法の検討
  7. 課題を達成するためのプラン作成
  8. プランの確認
  9. 力づけ
  10. フォローの約束

 その昔、港区赤坂四畳半社長というブログの「理系の男はなぜモテないのか」という記事が話題になったことがあった(現在この記事はすでに存在しない)。その記事では、理系の男=問題解決型コミュニケーションと、女性=共感型コミュニケーションが対比されていて、そうしたコミュニケーション方法の違いにより理系の男は女にモテないのだということだった。

 それで、かなり乱暴なまとめ方を許してもらえば、コーチングとはこの両方のコミュニケーションのいいとこ取りをしている技法のように感じた。

 相手への共感を示した上で、問題点とその解決法を一緒に探り、最後にまた共感を示して相手を力づける。根底にあるのは、人間は自分自身で問題を解決する潜在能力を持っているという考え方であり、コーチングとはその力を引き出すよう支援する技術ということなのだろう。

 熟達するにはそれなりの訓練が必要だろうが、コーチングのちょっとした知識を持っているだけでも実生活でなにかと役立ちそうだ。この本で紹介されていたコーチングの質問の技術などはいろいろな場面で使えそうだと思った。

 8月11日に、衆議院議員の河野太郎さんを講師に迎えまして、このブログでも以前より取り上げていた核燃料再処理の問題について講演していただきました。

 当日は平日昼間であったにも関わらず、こちらで設けていた定員ぎりぎりの58名の方にご参加いただきました。地元仙台はもちろん、岩手、山形、福島という隣県や、あるいは東京や横浜からいらっしゃった方もいて、反応の大きさに自分自身驚いたくらいです。お忙しい中駆けつけてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 また、法務副大臣という激務の中、快く講師を引き受けてくださり、とても分かりやすく、聴衆を引き込むお話をしてくださった河野太郎さんには大変感謝しております。連絡・調整に当たってくださった事務所の方々や某代議士さんおよびそのスタッフの方々にも大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。

 そして、この企画を手伝ってくれたスタッフ、ご協力いただいたみなさまにも大変感謝しております。多くの方のお力添えがなければ今回の企画は決して成功させることはできませんでした。

 それでは、これより何回かに分けて、今回のセミナーの様子についてお伝えしていきたいと思います。再処理の問題を考えていただくきっかけになれば幸いです。


■核燃料サイクルとは何か

 みなさん、こんにちは。河野太郎でございます。話に入る前に、使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物の違いがわかるという方はどれくらいいらっしゃいますか。それでは、そこの説明から入りましょう。

(ホワイトボードに書く)

 ウランです。ウランをとりあえず鉱山から取ってきて、加工してウラン燃料というものを作ります。ウラン燃料をどうするかというと、原子力発電所で燃やして発電します(注1)。ここまではいいですよね。

 ウランを燃やすとウランの燃えかすが出てきます。これが使用済み核燃料。使用済み核燃料とは何かというと、ウランを燃やして出た燃えかすです。本来なら、燃料を燃やして燃えかすがでました、燃えかすを処分しましょうで終わりです。しかし、使用済み核燃料の場合はそうではありません。この使用済み核燃料を再処理するとプルトニウムが採れて、高レベル放射性廃棄物という第二段階のごみが出ます。

 このプルトニウムを高速増殖炉または英語でFast Breeder Reactorというもので燃やすと、投入した以上のプルトニウムが出てきます。今から3、40年前に、日本で原子力発電をやろうよと言ったときに、その頃の人は何を考えたかといいますと…。

 ウランというのも貴重なものであります。日本ではあまり出ない。ウランを取ってきて、ウラン燃料を作って原子力発電所で燃やして使用済み核燃料が出てきて、それを再処理するとプルトニウムというものが出てきて、プルトニウムを高速増殖炉で燃やすと、不思議なことに投入した量以上のプルトニウムを取り出すことができるので、そのプルトニウムをもう一度使って発電して…。

 これができるとウラン燃料とプルトニウムで千年単位で発電することができるようになります。だからこれを夢の核燃料サイクルと当時は言ったわけです。当時も今も、日本は石油が出ませんから、中近東から石油を買ってこなきゃいかん。石油ショックというものがありましたので、何とか日本独自のエネルギー源を開発しなきゃいかん。ウランはどこかから買ってこなきゃいけませんから、必ずしも国産ではありませんが、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムは準国産。

 だから、高速増殖炉でプルトニウムを増やしていけば、中近東の石油に依存せずに日本はエネルギー源を確保できる。すばらしい夢の核燃料サイクル。これをやらなきゃいかんと、だいたい30年くらい前に国の方針を決めたわけであります。

 なかなかすばらしいアイデアですよね。若干いくつか問題がありますが。大筋からいくと非常にいいじゃないかとなるわけですが。問題がいくつかあります。一つはこの核燃料サイクルを実現するためには高速増殖炉でプルトニウムを燃やさないとなりません。高速増殖炉というのは30年前にはなかったんです。高速増殖炉でエネルギーを取り出して商業的に収支が合うようになる、要するに高速増殖炉が実用化されるのは30年後だと、その30年前に言っています。

 政府の文書でも、30年経ったら高速増殖炉ができるから、プルトニウムをそこで燃やすことができると書かれていて、なるほどすばらしい、と思って30年経った。しかし、高速増殖炉は完成しませんでした。最近出した政府の文書ではなんと2050年までは高速増殖炉はできないと言っています。

 30年前に30年後と言っておいて、30年経ったら50年後だと言う。50年たったらどうなるかわかりませんが、ひょっとしたら100年後くらいになると言っているかもしれません。

 「もんじゅ(注2)」って聞いたことある人いらっしゃいますか。だいたいみなさんご存じですね。「もんじゅ」は高速増殖炉の実験炉ですから、あれで技術を確立させておいてさらに商業化に向けて前に進めようというものです。特に「もんじゅ」で難しいのは、普通の原子力発電は冷やすために水を使いますけれども、「もんじゅ」は冷やすために液体ナトリウムを使う。ナトリウムというのは空気に触れると、大変な化学反応を起こして燃えるので、ナトリウムをどう扱うかというのが難しい。「もんじゅ」でなんとかその技術を身につけようとしていたわけです。

 ただ、「もんじゅ」がうまくいったからといったってすぐに商業的な電力発電ができるというわけではなく、原型炉である「もんじゅ」を成功させて、さらに、実証炉、商業炉と、規模もどんどん大きくしなければならないし、そのたびに取り扱うプルトニウムもナトリウムも増えて、技術的にもどんどん難しくなっていきます。危険もますます高まることにもなります。

 ナトリウムの火災事故で、もう十年以上「もんじゅ」は止まっているけれど、「もんじゅ」を再開したからといってすぐに高速増殖炉が完成するかというと、そんなことは実はないわけでありあります。その「もんじゅ」すら、今は止まってしまっているということで、高速増殖炉の実現への道筋は今、見えないわけです。

 もう一つは、高レベル放射性廃棄物、あるいは使用済み核燃料などの放射能物質をどうやって処理するかというのが残念ながら今の日本では確立しておりません。すでに日本は、海外に使用済み核燃料の再処理を委託してきていますが、その海外での再処理から出てきた高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体といって、溶けたガラスで固めて放射性物質を閉じこめています。それを六ヶ所村で一時貯蔵しています。

 数十年かけて冷やしたガラス固化体は、地下数百メートルに埋めて、最初の三百年ぐらいは人間がモニターしながら管理します。そしてその後は、地層処分と言われ、地層のなかで人間社会から完全に隔絶した状態でずうっと置いておかれることになります。

 一方の再処理する前の使用済み核燃料については、いったん原発サイト内でプールに貯蔵してあります。それから、六ヶ所村の再処理工場内の貯蔵施設に移して再処理するというのが現在の方針です。

 使用済み核燃料を再処理せずにそのまま最終処分する手段もあります。これをワンススルーなどと呼んでいます。使用済み核燃料のままでも高レベル放射性廃棄物でも、いずれにしろ最後は地層処分しなければなりません。

 しかし、最終的にどこでどうやって処理するか、日本では決まっておりません。というのは、地中深く埋めるわけですけれども、地震があったりしてそこに埋めたものが動いて放射能が漏れるということがあってはいけませんし、そのへんに地下水があったり温泉があったりすると、水に乗って地上に出てきてもいけない。これぐらいの島国で、やたら火山がいっぱいあって、地震もいっぱいあって、温泉もいっぱいあるところで、どうやってこれを処理するかという処理方法が残念ながら、決まっていません。本当に決まるんでしょうか。

注1)原子力発電所では、ウランに核分裂を起こさせて、発生する熱で水蒸気をつくり、タービンを回転させて発電している。

注2)福井県敦賀市にある高速増殖炉の原型炉。1994年に臨界を達成し、1995年8月に初送電を行う。同年12月ナトリウム漏れ事故を起こし、その後現在まで停止している。

河野太郎氏が語る「再処理工場の秘密」(2)へ続く

4806117897 燃料電池のすべてが面白いほどわかる本~環境・エネルギーのことを解決する夢の科学入門
御堀 直嗣
中経出版 2003-03

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 燃料電池のことについて知りたいと思っていたが、入門書とされる本でも技術的な話が多く、どうも取っ付きにくく感じていた。

 しかし、この本は技術的な知識があまりなくても手軽に読めて、とりあえず燃料電池がどのようなものか知りたいという人にお薦め。1項目が見開き2ページで、親しみやすいイラストもついていて、燃料電池の全体像がわかるようになっている。

 学校の理科の授業でやったように、水を電気分解すると、水素と酸素にわかれる。これの逆に水素と酸素を合わせてやると、電気と熱、そして水ができるわけである。これが燃料電池の発電原理になる。

 燃料電池は分散型(オンサイト)の発電システムのため、必要な場所に最適のサイズのシステムを設置でき、電気と熱の両方を供給できる(コージェネレーション)ため、とてもエネルギー効率がよい。「ウェル・トゥ・ホイール(*)の総合効率で、ガソリン車の3倍、ハイブリッドカーに比べても1.5倍優れた値が見込め」るそうである。

*油井から、タンカーでの輸送、石油の精製、ガソリンスタンドへの配送、クルマで使うときまでの効率をすべて含めるという意味。

 燃料電池は、発電方式によって5種類のタイプがあって、それぞれサイズや用途が違っており、発電温度が高温のものと低温のものとがある。小型・軽量で家電やクルマ向けのシステムなのは固体高分子型で、これは電極に貴金属であるプラチナを使っているため、そのあたりがコスト的なネックになっているようである。

 燃料電池で発電するためには、水素が必要になる。この水素をどこから供給するかが燃料電池普及の課題と思われるが、都市ガスやプロパンガスから水素を取り出して利用するシステムの開発が行われているそうであり、手頃な価格でそうしたシステムが販売されれば、普及は早いかもしれないとのこと。ただし、自動車についてはまだまだ一般的な普及は難しいようだ。

 エネルギーの供給も、次第に分散型に移っていくのではないかと思う。時代の大きな流れを見誤ると、後に痛い目を見ることになるのではないだろうか。

20060726

簡単!mixi式ダイエット

Author: fuda | Filed under: 雑感 この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 mixi日記を使って、一ヶ月で4.6kgの減量に成功しました。もともとそんなに太ってたわけではないのですが、標準体重に戻したかったので一ヶ月ダイエットしてみました。

 きっかけになったのは、学生時代の後輩がmixi日記に毎日体重を記録してダイエットに成功したこと。昨年数年ぶりに後輩に会って、そのときには「お互い丸くなりましたね」と云われてました。しかし、その後彼はダイエットをして学生時代の体型に戻ったので、これは自分もやらなくては!と思い、真似して始めてみたのです。

 やり方は簡単で、以下のテンプレを使って、毎日の体重の記録をmixi日記に書き込んでいくだけ。

Present:##.# (Past:##.#)
Start:##.#
Gain/Loss:#.#
Percentage:##.#

 これをやっていると、日々の結果がマイミクに見えるので、さぼりがちなダイエットも何となく続けられます。体重が増えてしまったり、なかなか減らなくてあせったときは、たぶんマイミクが励ましの言葉を掛けてくれます(まー、これはマイミク次第ですが…)。

 もちろん、これだけで体重が減るわけではないので、具体的に取り組んだことをちょっと書きます。

●運動

 某マイミクがブログに書いていた、あるある大事典で紹介されている運動法をやってみました(腹ヤセ最強プログラム~運動編~)。1回たった3分で朝と晩の2回やるだけなので手軽です。この他に、週に2、3回ジョギングをしてました(1回約30分)。

●食事

 あるある大事典では食事法も紹介されてましたが、続けるのが難しそうなのでやりませんでした。自分がやったのは、間食をしないことと、炭水化物をあまり摂らないようにすることです。ご飯は茶碗一杯だけにしておき、おかずを多めに食べるようにしました。特に野菜を多く食べるよう心がけました。あとは夜遅くなってから何かを食べたりしないように気をつけました。その他は特別なことはしていません。

 というわけで、難しいことは何もしませんでしたが、一ヶ月で標準体重になりました。ウェストも一回り細くなりました。一番効果があったのはmixi日記に体重を記録し続けたことだと思います。友人に公開してると、続けざるを得なくなりますので。

 もうしばらくは体重の記録を続けて、現在の状態をキープできるようにしたいです。

 ダイエットを始めてもなかなか続かない人にmixi式ダイエット(と勝手に命名してしまいましたが)はお薦め。体重を公開することに抵抗がある人は、スタート時からの増減だけでも記録していくとよいのではないでしょうか。

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書いている人:fuda

主な生息地:仙台

より詳しくは→こちら

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