VANILLACHIPS

読んだ本+雑感+日常+ウェブ
20061024

Tabela(渋谷)

Author: fuda | Filed under: 雑感 この記事をdel.icio.usに追加 この記事をlivedoor クリップに追加 この記事を含むはてなブックマーク

 先日、関東方面に行く用事があり、帰りに渋谷に寄って、映画の配給会社アップリンクがプロデュースしているカフェレストランTabelaに行ってきました。レバノンWeekというのをやっていて、レバノン料理を食べたかったのだ。

 以下、食べたもの。

 サンブーセック(アラビア風春巻)…餃子のような形のやつ。スパイシーなミートパイ。
 ファタイヤ…三角形のやつ。レモンをきかせたほうれん草のパイ。
 ケフタ…つくねのような形のやつ。羊ひき肉にきざみたまねぎをたっぷりと。
 ホモス(フモス)…にんにくとレモン汁をたっぷりきかせたひよこ豆のマッシュ。
 Tabela特製トマトソース。
 そしてピタパンにペリエ。

 エキゾチックだけど、そんなにくせはなく、わりとあっさりした感じでどれもおいしかったです。

 仙台でも中東料理を食べられるところはないものかと検索してみましたが、全然引っかからず。やっぱりないのかな。情報を持っている方がいたら、ぜひ教えてください。

4140807431 新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
アルバート・ラズロ・バラバシ 青木 薫
NHK出版 2002-12-26

by G-Tools

 以前紹介した、森健著『グーグル・アマゾン化する社会』のネタ本。

 著者のアルバート=ラズロ・バラバシは米ノートルダム大学の物理学教授でネットワーク理論の第一人者。学者の書いた本ではあるが、筆致は柔らかく、情景が思い浮かべられるような文章もしばしばあり、専門外の人でも読みやすい。

 森健本ではスケールフリー・ネットワークの発見がどのような意義を持つのかについてはあまり感覚がつかめなかったが、本書ではこのネットワークの仕組みが、生物の細胞内ネットワークから人間関係のネットワークまで、従来関係があるとは思われていなかったさまざまなネットワークに共通して見られることから、この複雑な世界を解き明かす鍵になる可能性を指摘している。科学読み物として、知的好奇心をかき立てられる。

 従来のネットワーク理論ではノード間のリンクはランダムになされると考えられていた。しかし、それでは実際に存在するさまざまなネットワークを説明できないことが明らかになり、スケールフリー・ネットワークが提唱されるようになった。

 スケールフリー・ネットワークとはベキ法則にしたがうネットワークで、このネットワークにおいては少数のノードが莫大なリンクを持ち、ハブとなる一方、大多数のノードは少数のリンクしか持たない。スケールフリーネットワークのわかりやすい例としては、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)が挙げられるだろう。ウェブページをノードとし、ハイパーリンクでリンクするネットワークを考えると、ヤフーのようなサイトは莫大な数のリンクを集めるが、大多数のサイトは少数のリンクに留まる。

 このネットワークの特徴は、成長するということとノード間のリンクがなされる際、優先的選択が行われるということである。ネットワークの成長によって新しいノードができるとき、そのノードはすでに多くのリンクを持っているノードとのリンクを優先的に選ぶ。しかし、ノードは適応度というものを持ち、それが高ければ後発でもハブとなれることが示されている。そして何とも不思議なのは、この適応度モデルの数式はアインシュタインが発見したボーズ=アインシュタイン凝縮という量子力学の現象の数式とそっくりになるということだ。

 スケールフリーネットワークは細胞の代謝ネットワークなど自然界で広く観察される一方、学術論文の共著関係やウェブページ間のハイパーリンク関係、あるいは経済現象などにも当てはまる。これら同列に扱われることのなかったようなものが、ネットワークという観点からすると同じ法則で説明できるというのは大変興味深い。

 スケールフリーネットワークは、エラーに対する耐性が極めて強いが、その一方局所的な故障が雪崩のように全体に影響を与えるカスケード故障という現象をときに引き起こす。その例として96年の米国西部大停電や97年のアジア通貨危機が挙げられているが、こうしたカスケード故障のメカニズムについてはまだよくわからない部分が多いようだ。また、本や映画、CDなどが爆発的にヒットする現象もカスケード故障と同じ枠組みで説明できるという。

 アメリカで大停電が起きたのにも、宇多田ヒカルのデビューアルバムが爆発的に売れたのにも同じメカニズムが働いているとして、もしそのメカニズムが解明できたなら、そうした現象を人為的に(最初から狙って)起こさせることは可能なのだろうか。

 世の中のものを点(ノード)と線(リンク)の関係だけで表してみると、スケールフリー構造になっているものがけっこうあるように思う。自分の連なるスケールフリーネットワークを見つけて、自分なりの実践として、ちょっとした正の連鎖としてのカスケード現象を起こそうと試してみるのもおもしろいかもしれない(例えば、ソーシャルブックマークで大量にブクマされるのも一種のカスケード現象だろう)。もちろん、一歩間違えば取り返しのつかない負の連鎖となる可能性もあるわけだが。

 ともかく、文系や理系といった枠にとらわれない、このネットワークの理論に関心をかき立てられた。お薦め。

関連記事:

グーグル・アマゾン化する社会(森健)
ボランティア もうひとつの情報社会(金子郁容)

 ハーゲンダッツ好きな方はけっこういると思います。先日、「以前は一日3個ハーゲンダッツのアイスクリームを食べてた」なんていう人に会ってちょっとびびりましたが、ハーゲンダッツ好きが極まるとそこまでいくのでしょう(ちょっと成人病とか気にかけた方がいいと思うけど)。

 で、このハーゲンダッツ、もともとはどこの国からやってきたものか知ってますか?

 僕はてっきりデンマーク由来のものだと思っていたのですが、調べてみたら全然違いました。

 マイミクにデンマーク在住の人がいて、あるとき僕が「自分の知ってるデンマーク語はハーゲンダッツとレゴしかない」と書いたら「ハーゲンダッツってドイツだと思うよ」との返事。ハーゲンダッツをアルファベットで記すと「Häagen-Dazs」で、「äa」や「Dazs」のような書き方はドイツ語ではありません。そこでハーゲンダッツはいったいどこの出身かと思ってぐぐってみたら、意外な真実が。

ハーゲンダッツ ブランドヒストリー

1961年アメリカ・ニューヨーク、創始者ルーベン・マタスは、「Dedicated to Perfection(完璧を目指す)」という独自の哲学を持ち、品質にこだわったハーゲンダッツを誕生させました。

 えっ、ニューヨーク??と思い、続いてウィキ先生に教えてもらうと…

ハーゲンダッツ – Wikipedia

ハーゲンダッツという言葉自体に深い意味はない。創始者ルーベン・マッタスが、良質な乳製品を生産する地のイメージのあるコペンハーゲンの「ハーゲン」と、その余韻がマッチする「ダッツ」を組み合わせて作り出された造語である。この言葉がヨーロッパで話されている言語とは関係ないが故に、ウムラウトや”zs”は発音を考慮されていない(ドイツ語でäは日本語のエに近い発音である)。アメリカの消費者にヨーロッパ風だという先入観を持たせ、ヨーロッパの伝統と職人技を連想させるためにこのような名前になった。さらに印象を強くするために創始者のマッタスはデンマークの国土の形を会社のロゴに取り入れた。

というわけで、見事に先入観を持たされていたのでした。

 海外ブランドだと思っていたら実は日本のものというのもけっこうありますしね。知らないだけで実はアメリカものとか日本ものというのは探してみるともっと見つかるかも。

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4004302358 ボランティア~もうひとつの情報社会
金子 郁容
岩波書店 1992-07

by G-Tools

 著者はテレビのコメンテーターなどでもおなじみの慶応大学教授の金子郁容氏。専門はネットワーク論、情報論である。「ボランティア」と「情報」とは、一見すると不思議な組み合わせだが、ネットワークという切り口からユニークなボランティア論を展開している。

 ボランティアと聞くと、「無償の奉仕活動」と捉えられることが多いのではないだろうか。しかし、著者によるボランティアの定義は以下のようなものだ。

 あるきっかけで直接または間接に接触するようになった人が、なんらかの困難に直面していると感じたとしよう(地球環境の破壊のように、人類全体が直面する困難も含めるものとする)。ボランティアとは、その状況を「他人の問題」として自分から切り離したものとはみなさず、自分も困難を抱えるひとりとしてその人に結びついているという「かかわり方」をし、その状況を改善すべく、働きかけ、「つながり」をつけようと行動する人である。

 ポイントは「かかわり方」と「つながり」である。

 著者によれば、ボランティアのかかわり方というのは、困難を抱えている人もしくは状況に対し、自分に直接的な関係がなくともそこに相互依存的なつながりを見いだし、自分と結びついているというかかわり方をすることである。地球環境や自然災害、飢餓などの問題を人類共通の課題として捉えるような「宇宙船地球号」的な発想(著者はそうした相互的つながりを「相互依存性のタペストリー」と呼んでいる)がその基礎になる。

 だが、ボランティアとしてのかかわり方を選択するということは、自らをひ弱い立場に立たせること(自らをvulnerableにすること)だと著者は言う。ここで言われているのは、ボランティアとは、相互依存性のタペストリーを通じて、自分自身も広い意味でその問題の一部であることを自ら選択するということである。

 そして、つながりについて。著者はボランティアのプロセスを「つながりをつけるプロセス」として捉えており、それは情報を発生させるプロセス(=ネットワーク)と同じであるというのだ。

 情報は、「与えることで、与えられる」という特性を持ち、その相互作用を経る中で意味や価値が生まれてくる。ボランティアも、相手との相互作用の中で意味や価値が生じる。つまりボランティアを行うことでそうした価値を得て、それこそがボランティアの報酬となるわけだ。

 さて、本書でも書かれている通り、情報とボランティアは同じものではない。しかし、これらに共通するものがあるというのは、自分自身ボランティアにかかわったり、さまざまな事例を見聞きした経験からも実感することだ。

 例えば、人が情報に価値を認めれば、その情報は伝播する。同じようにボランティアも伝播する。一度つながりをつけると、どんどんつながっていくというのはボランティアにおいてしばしば聞く話である。

 自分の知人でKさんという人がいる。あるとき彼は仙台の街中で、落ちているごみが気になり一人で拾い始めた。せっせとごみを拾い集めているうちにだんだん周りの人が手伝い始めたそうだ。街のごみはKさんが捨てたわけではない。しかし彼は自分の問題としてそれを引き受けた。つまり、そこでごみの問題と彼がつながったわけだ。そこに価値を見つけた人がどんどんつながってきたのだろう。

 Kさんは今では環境問題に熱心に取り組み、仙台で行われる大きな野外イベントにおいて、ごみの分別を支援する活動を仲間と行っている。自分も何度か手伝った経験があるが、そこにボランティアに集まってくる人は本当にさまざまな人たちで、どのようにこの活動とつながったのかを彼らに訊ねてみるとまさしく共感のネットワークというものを実感する。ここで挙げたのは自分の身近な例だが、本書にも個人の始めたボランティア活動が共感の連鎖を起こし、ネットワークを形成していく事例がいくつか紹介されている。

 10年以上前の本だが、古さをあまり感じさせない。それどころか近年話題になってきているソーシャルキャピタルやネットワークあるいは市民社会論を先取りした本であると思う。ボランティアをネットワークと捉え、新しい情報社会としてのこれからの市民社会を考えるのによい本。

関連記事:

ドイツ 人が主役のまちづくり(松田雅央)
チェンジメーカー―社会起業家が世の中を変える(渡邊奈々)
新ネットワーク思考(アルバート=ラズロ・バラバシ)

 マイミクの数は24人。マイミクのマイミクの数は約1200人。マイミクのマイミクのマイミクの数は約77000人。なぜ約が付くかというと、重複している分もあるはずなので。例えば、僕のマイミクであるAさんとBさんに、共通のマイミクCさんがいたとして、Cさんは僕のマイミクではないとします。その場合のCさんにあたる人の数までは調べていないので約が付くわけです。

 さて、ここでは便宜的に、マイミクを1次マイミク、マイミクのマイミクを2次マイミク、マイミクのマイミクのマイミクを3次マイミクと呼ぶことにします。

 2次マイミクのそれぞれのマイミクの数を調べ、重複していることが判明している分を差し引きます。そして、マイミクの数が多い順にソートします。それをグラフ化したのが以下のもの。

 見事なロングテールができました。やっぱりスケールフリーネットワークなんだねー(参考:グーグル・アマゾン化する社会(森健))。

 今回調べたり、普段mixiをやっていて感じることは、マイミクが多い人はマイミクが多い人とマイミクになっている傾向があるということ。これは感覚的なものだけど、きちんと調べてみれば数字的に明らかにできるんじゃないかな。

 1次マイミクの数が多いと3次マイミクの数も多くなります。しかし、n次マイミクのnがある程度大きくなると飽和に達して、1次マイミクの多さとn次マイミクの多さはあまり関係なくなるのではないでしょうか。それというのもmixiユーザーの数には上限がありますし、nが大きくなるほどマイミクの重複する分も増えるので。

 飽和に達するnの平均が仮に6だとすると、mixiにおいて6次の隔たりということが言えるわけですね。実際にはどれくらいなんだろう?

参考:「六次の隔たり」の誤解(diary.yuco.net)

10/7 – 六ヶ所村ラプソディー@ポレポレ東中野(Kayo Photo Gallery)

 おすすめ映画。

 核燃の村に生きる人々を丁寧に追ってます。

 核燃こそ村の振興に繋がっているとして積極的に推進している人もいます。多くの人は漠然とした不安を持ちながらも、今では核燃のあるくらしを受容しています。そして、圧倒的少数となり、村内で孤立しながらも核燃反対を訴え続けている人がいます。

 核燃とともに生きるとはどういうものか。ぜひ劇場に足を運んでみてください。


ドキュメンタリー映画 六ヶ所村ラプソディー 劇場公開開始! 10/7(土)?
@ポレポレ東中野 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
【ストーリー】
 2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。この工場の風下には豊かな農業地帯が広がっている。菊川さんは12年前からチューリップ祭りを開催し、再処理計画に反対し、くらしに根ざした運動を実践している。隣接した村々で農業を営む人々、特に有機や無農薬で安心、安全な作物を作ってきた農家もまたこの計画を止めたいと活動している。
 一方、六ヶ所村の漁村、泊では職を失った漁師の雇用問題が深刻だ。村はすでに再処理を受け入れ、経済的にも雇用の面でも必要だという考えが行き渡っている。
 2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きた。取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった。
 圧倒的な力と経済力に、普通の人々はどうやって立ち向かっていけばいいのだろうか。その取り組みを、人々の営みをそしてそれぞれの選択を見つめてゆく。
【六ヶ所村ラプソディーWEB SITE】
http://www.rokkasho-rhapsody.com/
【六ヶ所村ラプソディーBLOG】
http://rokkasho.ameblo.jp
【mixi 六ヶ所村ラプソディーを見ようコミュ☆】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1173097
【鎌仲ひとみ監督メッセージ】
http://www.rokkasho-rhapsody.com/_story/message
【上映日時】
10/7(土)?13日(金)午前10時半より上映
14日(土)以降は 午前11時より上映
【会場】ポレポレ東中野
〒164-0003 東京都中野区東中野4?4?1 ポレポレ坐ビル地下
TEL 03-3371-0088
http://www.mmjp.or.jp/pole2/map.htm
JR東中野駅西口北側出口より徒歩1分・駅ホーム北側正面
地下鉄大江戸線A1出口より徒歩1分
【料金】
特別鑑賞券 1200円
チケットぴあ店頭、セブンイレブン、サークルK・サンクス、ファミリーマートに発売中!Pコード 476-524
当日料金 一般1500円 大学・専門学校生1200円 中・高校生・シニア1000円
【プレイベント】
10/6(金)午後7時より西荻窪アトリエ・カノン にてプレイベント
詳細はhttp://rokkasho-rhapsody.com/pole2.html
【トークショー】
?劇場公開中の毎週末、鎌仲ひとみ監督とゲストトークショー
10/7(土)10:30の回上映後 本橋成一監督『ナージャの村』『アレクセイの泉』
10/8(日)10:30の回上映後 池田香代子さん作家 翻訳家『世界がもし100人の村だったら』
10/14(土)11:00の回上映前 桑原茂一さんクラブキングdictionary 112 10/10発行
10/15(日)11:00の回上映前 高木みのりさん 天然素材パン工房リトル・トリー
10/21(土)11:00の回上映前 土本典昭監督 『海盗りー下北半島・浜関根』1984年
10/22(日)11:00の回上映後 鈴木真奈美さん 『 核大国化する日本』著者2006年8月
10/28(土)11:00の回上映前 海南友子監督 『にがい涙の大地から』2004年
10/29(日)11:00の回上映前 坂上香監督 『ライファーズ 終身刑を超えて』2004年
*トークは約20分です。
イベントについてのお問い合わせは
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