4534042647 チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術
大橋 悦夫
日本実業出版社 2007-07-26

by G-Tools

 一人ではできないことがチームならできるってこともあるし、一人でやるよりもチームでやる方が効果が高いということもあります。一方で、チームの連携が悪ければ、一人でやったときよりも散々な結果になるということもありえます。

 そうした失敗を避け、いかにチームとしてのパフォーマンスを上げるかについてのハックスを紹介しているのがこのチームハックス。

 各章からポイントとなりそうなことを抜き出してみます。

序章 チームはすべて「共有」から始まる

  • スケジュール、作業記録、タスクリストという、仕事の進捗に関わる情報を、可能な限りメンバーと共有する

 この本で主張されている一番の基礎。チームで仕事をやるときの要は、人に仕事を頼むことだと思うのですが、相手の仕事の進捗がわからないと効率的に頼めないですよね。

第1章 ビジョンを共有するチームを作る

  • チーム名を決める

 チーム名を決めることの効果として二つ挙げられています。一つは、一体感・結束感が生まれること、もう一つは、チームのメンバーが何に集中すべきか自然と心得るようになること。

 名前はやっぱり大事ですね。やる気がそこで左右されることもあります。また、かっちりしたチーム名にすれば仕事の仕方も自然とかっちりしてくるだろうし、遊び心のある名前にすれば仕事の成果にもそれはあらわれてくるでしょう。

第2章 「質問」でメンバーの力を巧みに引き出す

  • 抱えている課題は、「どのようにすれば~か」という質問に置き換える

 そういうように質問を置き換えることで、なぜだめかというところから課題解決モードに持っていけるわけです。仕事は前向きにやっていかないとね。

第3章 コミュニケーションの「困難」を克服する

  • 好意的に接してもらうには、好意的に接する…「好意の返報性」

 社会的信頼性とか社会的ネットワークの理論では互酬性なんて言い方もありますけど、もっと卑近な言い方をすればギブアンドテイクですね。人に気に入ってもらいたければ、まず自分が相手を気に入れと。

 そうは言っても、それが難しい場合もあるのが人間社会。その場合のハックスも紹介されてます。「相手の価値基準を知れ」。そうすれば、あの人はそういう人なのだから仕方がないとあきらめもつく?!

第4章 チームを活性化させるメンバーへの「気配り」

  • 最初の取りかかりだけ一緒に行う

 仕事でやる気を出すのはなかなか難しいもの。そこで最初の取りかかりだけ一緒にやって、やる気を引き出そうというハック。「やる気があるからやるんじゃない。やったからやる気がでるのだ」という小飼弾さんの指摘からしても、これは効果が高そう。

 しかし、自分が相手のために一緒にやってあげることはできるけど、自分のために一緒にやってくれる人がいない場合は? そんなときのためハックも紹介されてます。

 それはずばり、「一緒にやってみよう」と言ってくれる存在を心の中に作り出すこと。うーむ、脳内コーチだ。。

第5章 メンバーからの「プレッシャー」を追い風にする

  • ドア・イン・ザ・フェイス…大変な仕事と簡単な仕事をセットにして頼みごとをし、簡単な方を引き受けてもらうテクニック。
  • フット・イン・ザ・ドア…心理的抵抗の少ない簡単なことから頼みごとをし、だんだん難しいことを引き受けてもらうテクニック。

 フェイスの方は相手に考えさせること、フットの方は相手に考えさせないことがポイント。

第6章 「共有」に役立つツールの実践事例

  • ツールはシンプルなものをひとつだけ使う

 この章では、共有に役立ついろんなオンラインツールが紹介されていますが、「ツールはシンプルなものを一つだけ」というハックが章の最後にコラムとなっています。チームのメンバーがみなITに詳しかったり、新しいもの好きならいいけど、そうじゃなければツールだけ取り入れても使いこなす前にだれてしまいます。チームのメンバーの中で、ツールを使いこなせる人と、ついていけなくなる人とに分かれないようにすることが大事ですね。

終章 「メンバーシップ」が人を動かす

  • リーダーシップからメンバーシップへ、自己管理から相互管理へ

自分の仕事を自分一人で管理するのではなく、リーダーに管理されるわけでもなく、チームに管理してもらうようにする

 チームの集団力学を最大限に生かして仕事のパフォーマンスを高めようってことですね。自分一人だけだとだらけてしまったり、逆に自分を追い込んで無理な計画を立てたりしてしまいます。また、リーダーに頼った組織では、集団の力を生かせないこともあります。

 仕事の中でこういう“チームハックス”を生かしていきたいですね。さて、本業とは別に、どうしても一人でなさなければならない仕事も抱えているのですが、そっちの方はどうしたものか…。やっぱ、脳内コーチしかない?!

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