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2006.03.21

otsuneさんの疑問に答えてみる

「理性的な指摘であっても攻撃と受け取る人がいるのは何だろう?」(例え話は議論には向かない実例がまたひとつ)

 「無断リンク禁止」を掲げるサイトに、それはウェブの仕組みからして理に適った行為ではないと指摘しても、そう指摘されたことを「攻撃」とか「嫌がらせ」と受け取る人がいるのは何故かという質問。揶揄したりバカにしたりしているのではなく、理性的・論理的な指摘であるということがこの質問の前提です。

 で、なぜなのか。自分の知らない他者から、自分の意見とは異なる意見を出されたときに、それが容易には受け入れられないから、なのではないかと思います。

 人間の一般的な傾向として、自分の知らない人より、自分の知っている人の云うことを受け入れやすいということがあると思います。要するに、自分の知らない人の方が信頼性が低いわけです。

 しかしながら、ウェブ上では自分の知らない人と頻繁に出くわします。そういうウェブ特有の世界の有り様に慣れてしまえば、知らない人の云うことでも、どのへんに注意すればそれが信用できるか信用できないか、見分けるだけのリテラシーが身に付くと思うのですが、そうなる前にウェブ世界にデビューしちゃう人もいる。

 特に、「無断リンク禁止」なんて高々と掲げてしまうような人というのは、他者に対する信頼性が低いからそういうことをしているわけです。だったらなおのこと、他人の云うことはなかなか聞かないのではないかと思います。

 というわけで、そういうタイプの人に自分の意見を聞かせたいのなら、最初に信頼関係を作らないと成功しないのではないでしょうか。逆に云えば、信頼関係さえできてしまえば、「今どき無断リンク禁止なんて時代遅れだよ」とか「無断リンク禁止なんて自分のサイトに書くの、すげーかっこわるいよ」といった、あまり論理的ではない言葉による説得も可能なのではないかと。

 でも実際のところ、ウェブでたまたま見かけた無断リンク禁止サイトの管理人さんと、いちいち信頼関係から作ってられません。だから自分の場合、そういうサイトを見かけても基本的にはスルーです。あまり重要でもないと思うし。

 そのかわり、自分の周りでこれからブログを始めようとしている人なんかには、「リンクはどこからでも貼られる可能性がある」とか「無断リンク禁止なんて書いていると、逆に手斧を持った人たちを呼び寄せてしまう可能性がある」と云っています。信頼関係がすでにできている人たちですから、説明するのも楽です。

 地道にやっていくなら、こうして周りから攻めていくしかないんじゃないでしょうか。six degreeで世の中のだいたいの人とつながっていると考えれば、みんなが少しずつやっていけば、だんだん広まるかもしれません。

 そんなにちまちまやってられないというなら、企業とか公的機関のサイトをターゲットにする方が効果的だと思います。リンクフリーと書いておきながら、リンクを貼ったらサイトの管理者の名前や連絡先を知らせろとかとんでもないことを要求しているサイトも多いことだし。

 いずれにせよ、無断リンク禁止と云っているサイトに、論理的説明でもってその意見を変えさせるというのは、苦労が多いわりには見返りの少ないことのように思います。

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