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2005.04.09

リンクポピュラリティーとトラックバック

 以前に書いた「トラックバックスパム再考」という記事にトラックバックがありました。トラックバック元は大いなる夢というブログの「トラックバックは素晴らしい道具だ」という記事。VANILLACHIPSにトラックバックするに至った経緯を簡単に記すと以下ような感じ。

 大いなる夢管理人のecotakaさんが「愛知万博 スローフードの祭典にすればよい」という記事を書き、その際かなり広範囲にトラックバックを送った模様。記事には「TBありがとうございます!」的コメントがどんどんついていきましたが、ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘というブログをやっていらっしゃる小島愛一郎さんから、無関係な内容の記事なのになぜトラックバックをしたのかという内容のクレームコメントがつきました。ちなみに小島さんの記事はこちら→愛知万博に思う

 そこでecotakaさんと小島さんの間でコメントのやり取りがあって、ecotakaさんはトラックバックなるものについて改めて考えてみたようです。そしてトラックバックについて言及している過去の記事も探してみたら、その中にVANILLACHIPSの記事もあり、上記の「トラックバックは?」の記事を書いてトラックバックしてきたと。だいたいそのようなところでしょう。

 ecotakaさんのトラックバックに関する意見を読むと、いくぶん違和感を感じる部分もありましたし、確認しておきたいこともありました。そこでコメントしたところ返事があったのですが、やっぱりなんか違うなーと思う部分があるので、改めて記事を書いてトラックバックします。


■リンクポピュラリティーのこと

 先日、職場の同僚と話してたらちょっと驚いたことがありました。というのも、その同僚はGoogleでの検索結果の表示順位をサイトのアクセス数の多い順だと思っていたのです。僕の職場はIT関連ではなく、どちらかといえばそういう世界に縁遠いところですから、まあ仕方ないというか、一般的にはそういう認識なのかもなーと思いました。そもそも検索エンジンでの表示順位の出し方なんて気にも留めてない人の方が多いですよね、きっと。

 実際のところは、Googleをはじめとする大手の検索エンジンが検索結果の順位を出す基準の一つとして、リンクポピュラリティーという評価が用いられています。リンクポピュラリティーの考え方をシンプルに説明すると以下の通り。

  • より多くのウェブサイトからリンクされているウェブページは質が高い

  • 質が高いウェブサイトからのリンクは質が高くないウェブサイトからのリンクよりも価値が高い

 検索エンジンは、他のサイトからのリンクという外部からの評価要素を取り入れることで、検索の精度を上げようとしているのですね。ですから、検索エンジンで上位に表示されたければ、多くのサイトからリンクしてもらうようにしなければなりません。

 それでは、リンクポピュラリティーとトラックバックはどんな関係があるのでしょうか。もちろん関係大ありです。トラックバックが登場する以前は自分のサイトにリンクしてもらうには、リンクしてくださいと頼み込まないといけなかったのが、トラックバックというシステムが出てきたおかげで、自分の方で外部リンクを貼れるようになってしまったのです。

 リンクポピュラリティーが上がると検索エンジンで上位に表示されやすくなります。検索エンジンで上位に表示されればアクセスが増えます。アクセスが増えればアフィリエイトやネットショップをやっていれば儲けが大きくなるだろうし、ランキングに参加していれば順位が上がるでしょう。

 だから、なぜ相手記事へのリンクのない「一方的トラックバック」が嫌われるかというと、単にリンクがない(トラックバック元からトラックバック先へ行けない)という理由だけじゃなくこうしたリンクポピュラリティーの問題もあるからです。飛ばしたトラックバックが1つや2つならそれほど問題視されないかもしれませんが(相手と内容によっては問題視されますが)、数十規模で一方的トラックバックをすれば、まったく悪気はなく、どんなにいい内容の記事を書いてもリンクポピュラリティーの仕組みを知っている人からはスパムではないかと疑われるでしょう。

 僕のコメントに対するecotakaさんの返事で、以下のような発言がありました。

今回『リンクポピュラリティー』をご指摘いただいたのは、勝手にリンクを貼られてランキングが落ちるので困っていると言うことをご指摘いただいているのかもしれません。とすれば、やはりトラックバックポリシーで『自らのブログはリンクポピュラリティーを高めることを大切に考えていますので、重要度の低い TBは自らの判断で削除させていただきます。』という表記があってもいいと思います。

 このコメントから察するにどうも誤解があるようなのですが、トラックバックを受けた側でリンクポピュラリティーが下がるということはありません。トラックバックを送った側のリンクポピュラリティーが上がるのです。

 相手先記事へのリンクがあれば、トラックバックを送った方も受けた方もリンクポピュラリティーが上がります。しかし、一方的トラックバックの場合、リンクポピュラリティーが上がるのは送った方だけです。

 ここらへんを踏まえていないと、自分はスパムのつもりじゃなくともスパムと受け取られてしまうこともありますよ、という話でした。ちなみに自分はリンクなしトラックバックを全て否定するわけではありません。時と場合によってはそれもありと思っています。

 長くなったので、続きは次に。

(リンクポピュラリティーや検索エンジンで上位に表示される仕組みは、もっと複雑で、この記事に書いたことでは不正確な部分も多いですし、僕の理解の足らない部分もありますが、基本的にはこんな感じかと思います。)

追記:
 ecotakaさんはコメント欄で「fudaさんの様な専門的知識のある方」と書いていらっしゃいましたが、リンクポピュラリティーの話などは、世間一般には特殊に思えても、ブログを比較的長くやっている人にとってはそれほど特別な知識ではありませんので(僕もブログをやってるうちに知った知識なので)、その点だけ付け加えておきます。

追記(05/04/11):
コメントへの返事
トラックバックの誤解を避けるには
という続きの記事を書きました。

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Comments (3)

Goo Blogが最近は深夜になるとまともに動かないので、自分のブログすらまともに見ることができません。(私のようなブロガーがいけないのかも(笑))fudaさんのTBに気づき、このエントリーを今読みました。私が分かっていなかった部分をご指摘、ご指導いただき、ありがとうございます。明日、Goo Blogがきちんと動作すれば、コメントに追加して、間違いを訂正の上で意見を書き込もうと思います。

ところで、この場でお聞きしたいことは、『トラックバックをする時される時に、損得勘定を考えないといけないのか』ということです。私はランキングとかリンクポピュラリティーとかほとんど興味がない(なかった)ので、純粋にいろいろな人に問いかけていろいろな意見を聞いてみたいという気持ちで関連ブログエントリーにトラックバックしていました。コメントにトラックバックが並ぶことが問題視されているブログをその後いくつか拝読しましたが、その動機がランキングアップとか検索エンジンでの上位記載とかfudaさんのおっしゃるリンクポピュラリティー上昇とかいう解釈でまとめられ、非難の対象になっていました。しかし、私はそういう動機ではありませんでした。他にも同じようなブロガーさんは結構いらっしゃると思います。ただし、結果的には、私はfudaさんの指摘によるとリンクポピュラリティーアップのために多数のブログを踏み台にしていたということになります。

ここ最近、ブログに参加するものの多くは、少し前の私を含めてリンクポピュラリティーという言葉すら知らず、検索エンジンでどうランキングされるかなどを全く意識していないと思うのですよ。それで一方では、トラックバックを損得勘定で考えるブロガーさんがいらっしゃって、するとリンクポピュラリティー下位のブログは上位のブログにトラックバックする行為そのものが否定されるのではないかと危惧します。結局、あれこれ言い出せば、初心者はトラックバックなんて怖くて使えなくなるわけです。検索エンジン至上主義なんて、少し寂しく感じます。

そのあたりをもう少しうまく交通整理する方法はないものなのでしょうか?私は損得を考えないで気軽にトラックバックするされる大らかさを持ちたいと思っておりまして、その点を含めて『トラックバック、被トラックバックポリシー』として意思表明できたらと思うのです。

こんばんは。
大変興味深く拝見させていただきました。
私もトラックバックについていろいろ考えていて
実はつい先日、fudaさんちをまねて
自分のところにトラックバックについての考え?を
ちょろりと付け加えたりしたんです。
真似っこすみません。

トラックバックとはなんぞや? の答えは
未だはっきりとわかりませんが
とりあえず、自分がトラックバックを送る場合は
何かしら関連する内容で、かつ
相手先をリンクするのが大前提と思い実行してきました。

受ける場合は…
元記事にリンクがないと正直残念です。
リンクしていただいているとうれしいです。
何か一言つけていただいているととてもうれしいです。
でも
利用させていただいているツールの作者さんから
トラックバックしていただいたことがあるんですが
それは「バージョンアップしたよー」との
連絡トラックバックでした。
リンクなしでしたが、とてもありがたいと思いましたので
喜び勇んで?(笑)「トラックバックありがとう」と
コメントしたことがあります。
こういうトラックバックの使い方もあるんだなー、と
そのときはとても感心しました。

ちょっと話はずれますが
先日、娘が担任の先生から教えてもらったと
うれしそうに語っていました。
「ルールはみんなが守らなければいけないこと。
マナーは守ると自分も相手も気持ちよくなること。」
とてもわかりやすくて思わず「ぉぉーっ」と言ってしまいました(笑)。

自分がしてもらってうれしいと思うことを
自分でもしたいなー、と単純に思います。
トラックバックについてルールというものはないのでしょうが
マナーはあるように思うんです。
私も相手の方も気持ちよく(うれしく)なれる。
そう考えてトラックバックしていきたいと思います。

…なーんてあんまりトラックバックできるような記事って
書けないんですけどね。^-^;

>私は損得を考えないで気軽にトラックバックするされる大らかさを持ちたいと思っておりまして

僕はおおらかじゃないようですね(苦笑)
ええ認めますよ、僕はおおらかじゃない(キッパリ)
別に損得だけ考えているブログやってるわけじゃありませんが。


>NEKOさん
おっしゃること、すごくわかりますよ。
「リンクする」というのはネット上では「紹介する」に近いと思います。
トラックバックで一方的に自己紹介されてもちょっと引いてしまうし、どうせならこちらの方も紹介してもらいたいと思うのは、感覚として普通ではないかなーと感じています。


後は次の次の記事にいろいろ書きました。
http://vanillachips.net/archives/20050410_2248.php

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