![]() |
巨匠に教わる絵画の見かた 視覚デザイン研究所 1996-10 by G-Tools |
ルネサンス以降の各時代を代表する画家とその作品を紹介した西洋絵画史の入門書。類書との違いは、作品に対する画家本人や同時代の画家、後代の画家の言葉が紹介されていて、その画家がどのように同時代や後の時代の画家に影響を与えているかが立体的にわかるところ。
また、影響を受けて描かれた絵画がその元となる作品と一緒に紹介されているページもあり、それぞれ比較してみるのもなかなかおもしろいです。例えば、マネの代表作に「草上の昼食」という絵がありますが、モネやセザンヌ、そしてピカソまでが同じモチーフの絵を描いています。同じ「草上の昼食」だけれども、それらを比べてみるとそれぞれの個性が発揮されていて、受ける印象はだいぶ違います。
また、マネも「草上の昼食」を描くにあたっては、マルカントニオ・ライモンディの「パリスの審判」、ティツィアーノの「田園の合奏」から構図や背景を取り入れています。ウィキペディアでも見ることができます。
過去から現在に向かって一方向に進む歴史ではなく、影響を受けたり与えたりという関係から行きつ戻りつ絵画の歴史を見ていくのが新鮮でした。
Leave a reply