4560040737 ここが違う、ドイツの環境政策
白水社 2003-11

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 私は大学卒業後の一年間ドイツに行っていたのですが、帰国後にあらためてドイツのことを知ろうと思って何冊かドイツに関連する本を読みました。そのうちの1冊が今泉みね子さんによる『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』という本。自分が環境問題に関心を持つきっかけとなった本です。

 『ここが違う、ドイツの環境政策』は、『ドイツを変えた…』の姉妹編にあたり、NHKのラジオドイツ語講座のテキストに連載されていた「フライブルク発環境レポート」をまとめたもの。時期が2001年4月号から2003年3月号までのものなので、若干内容が古くなっていたりもしますが、日本ではまだまだできていないような事例が多いので、今でも十分参考になります。

 ドイツの環境への取り組みのうまいところは、スローガンだけで終わってしまうような啓発・啓蒙に頼らず、技術開発に重きを置き過ぎたりせず、今の現状の中で実質的に環境負荷を減らせるようなしくみをつくっていることです。テレビを見る時間を減らしましょうとか、シャワーを使うのを減らしましょうとか、そういうムード的な「エコ」とは違います。

 これは日本でもできそうだし、なかなかいいなと思ったのは「フィフティー・フィフティー」という省エネプロジェクトです。学校で省エネ、節水、ごみ減量をして水道光熱費やごみ料金を削減すると、削減したうちの半額を学校に報奨金として戻すというしくみ。この報奨金は学校の裁量で自由に使えるそうで、おかげで教師も生徒も省エネに熱心に取り組み、かなり効果を上げたようです。

 ここまで書いてみて、日本でもどこかでやっていたようなと思って調べたら、FoE Japanが日本でもモデル事業を行ってました。

FoE Japan | 公立学校の省エネプロジェクト フィフティ・フィフティ

 ホームページの情報もいくぶん古いようですが、これは今はどうなっているのだろう。

 ともあれ、しくみづくりという点ではドイツにまだまだ学ぶ点が多いし、この本で紹介されいている事例は、自治体や環境NPOなどで事業を考えるときに参考にできるように思います。

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