4902516144 谷川俊太郎質問箱
江田 ななえ
東京糸井重里事務所 2007-08-08

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 「谷川俊太郎質問箱」はほぼ日刊イトイ新聞で連載されていたもので、読者から寄せられた質問に谷川俊太郎さんが回答していくという内容。書籍にするにあたり、いくつかの質問&回答が新たに書き下ろしとなっています。

 寄せられた質問は、他愛のないほのぼのした質問から人生相談・恋愛相談、果ては科学的・哲学的質問までさまざま。そうした質問に、ときおりユーモアも交えつつ、詩人の感性で谷川さんが答えてくれています。

 これは!と思った質問&回答を2つばかりご紹介。

 「通勤・通学ラッシュ時間をすごすのにいい方法はないですか?」との質問に…

眼をつむって心の中で
電車を抜け出して空を上昇してゆき、
グーグルアースしてみる。
毎日高度を増やしてゆき、
やがては銀河系の外にまで出てゆく。

 満員電車に乗っている人々が、みなそれぞれ脳内グーグルアースしている姿を想像してみると、それもまたおもしろかったり。

 「いま思い出しても吹き出してしまうような経験はありますか?」との質問に…

サイン会のとき、相手の人と
友人の大岡信の噂話をしていて、
ふと気がついたら自分の詩集なのに、
大岡信とサインしていた。

 谷川さん、いくらなんでもそれは~~!(苦笑

 以前ブログに書いたように、この本はチャリティーオークションでゲットした谷川さんの直筆サイン入りのものなのですが、ちゃんと「谷川俊太郎」と書いてあるか思わず見直してしまいました。

 質問は、ほぼ日にメールで寄せられたものから担当者が選んで谷川さんに送り、それに谷川さんが答えるというシステムだったそうです。それで、「答えたくない質問があれば白紙でいい」と担当者からは言われていたそうですが、谷川さんは送られてきたすべての質問に回答したとのこと。

 問いには、人から何かを引き出すということがありますが、問われた側も、自分の知らない自分を、問いをトリガーにして引っ張り出すということがあると思います。谷川さんも、普段自分が考えもしないような質問を投げかけられて、それにうまく乗っかって楽しんでる様子が質問の回答から垣間見えます。

 気が向いたときにぱらぱらめくって質問と回答を読んで、ほのぼのしてもよし、あるいは、自分だったらなんと答えるか、自分だったら谷川さんにどんな質問をするか、なんてことを考えながら読んでみてもおもしろいと思います。

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