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図書館に訊け! (ちくま新書) 井上 真琴 筑摩書房 2004-08-06 by G-Tools |
最近は、ネットで検索してみて見つからなかったら、その情報はないものだと簡単にあきらめてしまう人も多いとか。
しかし!そんなことでたやすくあきらめちゃいけない。なんといったって、世の中には図書館なるものがあるのだから。
ということで、この本は図書館を利用して情報を調べるポイントがたくさん紹介されています。著者は同志社大学の図書館に勤務している方で、本の内容もどちらかというと調べものをする学生向けです。しかし、何かしら調査・研究の仕事に携わっている人も読んでおいて損はないでしょう。ちなみに今は多くの大学図書館が一般利用を受け入れているので、調査や研究する仕事に就いている方は大学図書館の利用者カードを作っておくとよいと思います。
さて、この本に書いてあったことで、実践してみようと思ったのはレファレンス・ブックを使えということ。レファレンス・ブックというのは辞書・事典・年鑑などの事柄を調べるものと、書誌・記事索引などの文献を調べるものとがあります。
自分ではあまり百科事典で項目を調べるということはやってませんでしたが、ある物事の全体をおおざっぱにつかむには百科事典は確かに便利なツールですね。また、百科事典を使うときのコツとして、最初から項目を見るのではなく、索引巻でどんな項目があるか確認してから見出し巻の本文を見るべきとのこと。
それから機会があればぜひ利用してみたいと思ったのがレファレンス・サービス。図書館のレファレンス・サービスの人が、利用者の調べものの相談に乗ってくれるというのは知識としては知っていましたが、その実例というのはよく知らず、自分でも利用したことはありませんでした。
この本には著者が経験したレファレンス・サービスの実例がいくつか出ていて、おもしろいと思ったのがこんな例。
〈第二次世界大戦中、谷崎潤一郎と永井荷風が岡山県に疎開し、二人が終戦の前日から当日にかけて岡山県勝山市会っていたことが判明している。二人が別れた後、荷風がどの列車に乗って岡山市に戻ったか、その列車とルートを知りたい。〉
こんな情報までわかるなら、何十年も前の時代を舞台とした時刻表トリックの推理小説が書けたりして。
さて相談者の方は、レファレンス・サービスを利用した結果、見事その情報に到達することができたのでした。知りたい情報に対し、情報をそのまま教えてくれるというのではなく、何をどう調べたらその情報に辿り着けることができるか支援してくれるというような感じですね。
最近は、ウェブでレファレンス・サービスを受け付けているようです。宮城県図書館でもやってました。便利な世の中になったものだ。→宮城県/図書館/レファレンス受付
あと、自分もすでに利用しているもので、資料探しにおいておすすめのものを以下に紹介します。
国立情報学研究所が提供している学術論文情報データベース。論文タイトルや著者、掲載雑誌などの情報を調べられます。本文が公開されている論文もあり、無料のものはPDFでそのまま見ることができます。また、有料公開の論文もあります。お金はかかりますが、その論文が掲載されている雑誌を所蔵している図書館に頼んで複写を送ってもらうよりは、有料でもネットを通じて見ることができる方が便利でしょう。
利用登録しておくと、登録料はかかるものの有料公開論文の料金が安くなります。利用登録しないで、Pay Per View方式もできますが1件あたりの料金が高めです。
多くの方がすでにご存知の国立国会図書館。しかし、利用者登録しておくと、ウェブから文献の郵送複写サービスが利用できるということは知ってました?
地方在住でまわりに大きな図書館がない人にとってはかなり便利なサービスだと思います。複写の料金もA4/B4の白黒で1枚25.2円だから、そんなに高くはありません。国会図書館は日本で刊行されている本・雑誌は基本的にすべてそろえているはずなので、探している論文が近辺の図書館にないなんてときに使うとよいと思います。
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