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ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49 森 時彦/ファシリテーターの道具研究会 ダイヤモンド社 2008-03-14 by G-Tools |
『もっとすごい! 非常識な会議』と合わせて読んだ本。
副題が「組織の問題解決に使えるパワーツール49」というだけあり、ファシリテーションに使えるツールがたくさん紹介されていて、それがこの本の売りです。しかし、「そもそもファシリテーションとは」ということに初めの一章が費やされていて、ここがけっこうためになりました。
まず最初に、ファシリテーターの定義が次のように紹介されています。
1)中立的な立場で
2)チームのプロセスを管理し
3)チームワークを引き出し
4)そのチームの成果が最大となるように支援する
ファシリテーターについて単なる会議の進行役という認識でいると、ちょっと面食らうかもしれないですね。ファシリテーターの役割というのは、参加者(チーム)の創発的な力を引き出す・最大限の成果を引き出すことと言えそうです。
ファシリテーションの三角形
この図を見るとファシリテーターの役割がすっきりわかります。プロセスをデザインするというところが事前の準備にあたる部分で、大事なところですね。段取り八分!
チームの発想を促す3種類の問いかけ
問題解決というとき、すぐに原因と解決策に向かってしまって、全体を把握していないことというのが往々にしてあると思います。この図のように、全体を見ること、問題を分析的に見ること、問題を他の視点から見ることのバランスが必要です。それぞれのツールを使うと、部分最適ではなく、全体最適で考えることができそうです。
以下は、紹介されていたものの中で、これは使ってみたいと思ったツール。
As is To be
ホワイトボードや模造紙を右と左に2つに区切って、左側に「As is(現状)」、右側に「To be(ありたい姿)」を書き出す。書き出されたものについて参加者がディスカッションし、追加・削除しながら将来のイメージを共有する。そして現状と将来ありたい姿のギャップについて目標を立ててアクションプランをつくる。
将来のビジョンが共有されてない組織ってけっこう多いです。って、自分とこはどうだろう(汗
まー、将来のビジョンと、現状を一度共有して、その間を埋めていくというのは組織改革の基本ですよね。
プロコン分析
ホワイトボードや模造紙をを右と左に2つに区切って、左側に「Pro(賛成)」、右側に「Con(反対)」と題記する。ある案について、採用すべき理由やメリットを全員でブレスとして、左側に書き込む。同様に、反対すべき理由やデメリットを全員でブレスとして右側に書き込む。賛成・反対の意見を比べながら、比重が同じくらいの項目を消しこんでいき、残った項目から結論を出す。
普通の会議だと、賛成側の意見の人と、反対側の意見の人とで、人と人とのぶつかり合いになりがち。とりあえず全員で賛成側の意見、反対側の意見を出してみることで、もっと客観的にメリット・デメリットを比較できそう。
ペイオフマトリックス
2軸でアイデアを評価する。軸は「効果の大きさ」と「コスト」など。ホワイトボードや模造紙に軸を引いてマトリックスをつくり、付箋に書いたアイデアをプロットしていく。
自分もわりと使っている手法。優先的に取り組むべきことが視覚的にわかるので、もっと一般的に活用されるといいと思います。
W/Cシート
新しいプロジェクトを始めるときの顔合わせのときなどに。Wants(欲求・希望-得たいこと)とCommitment(約束-貢献できること)について、書きこむ欄のある「W/Cシート」を配る。プロジェクトを通して得たいことを書いてもらう。次に、チームに貢献できることについて書いてもらう。書いたシートを周りのメンバーに見せながら発表する。
ワークショップの自己紹介のときなどに使えそう。A4用紙を四つ折し、名前、所属、Wants、Commitmentを書いてもらって、グループの中で発表するとよさそうです(書いたことだけ発表してもらうのがポイント。自己紹介がやたら長い人ってけっこういますよね)。
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