4797338768 もっとすごい! 非常識な会議 会議を楽しくする黄金のコツ26
釘山健一
ソフトバンククリエイティブ 2006-11-30

by G-Tools

 苦痛な会議に悩んでいる人、会議をもっとクリエイティブな場にしたいと思っている人はとりあえず読んどけ!な本。

 飲み会は楽しいし、画期的なアイデアがどんどん出るのに、なぜ会議は苦痛で、みんな押し黙ってしまうのか。それならば会議を飲み会のように楽しくしてしまおうというのがこの本の基本的なコンセプト。もっともほんとにお酒が入ったら話し合いになりませんけどね(^^;

非常識な会議=飲み会-お酒+作品(成果・結果)

 さてさて、まちづくりなどの分野における合意形成の手法としてワークショップというものがあり、さまざまな企業やNPOなどの会議・研修で取り入れられています。『ワークショップデザイン』という本では「ワークショップとは主体的に参加したメンバーが協働体験を通じて創造と学習を生み出す場」と定義していますが、釘山さんの本で紹介されている非常識な会議というのも、ワークショップの手法を用いた会議です。

 ワークショップやワークショップ形式の会議の進め方についての本も書店を覗けばいろいろ出ています。その中でこの『もっとすごい!非常識な会議』の特色は、記述が徹底的にわかりやすく、従来の会議との違いが「7つの非常識」としてまとめられていて、誰しも使えるテクが「36のコツ」として紹介されていることです。自分もワークショップのファシリテーターをするような機会が出てきたので、この本を読んでみました。

 以下、ポイントになりそうな「非常識」と「コツ」を。

非常識1 会議は楽しい!

 上に紹介した式のとおり。

非常識2 会議で議論をしない

 従来の会議だと、Aの意見に対しBが反論し…というのを繰り返して最後に多数決という流れですが、非常識な会議(合意形成型会議)では、誰かが意見を言ったらその意見は発言者を離れ、一つの検討課題として全員で検討し、知恵を絞り、最善の方法を作り上げることを目指します。

コツ2 グループを作る

 ワークショップ形式の会議だと、グループを作って、席の配置も机をくっつけて島にするのが一般的です。しかし、その意味がわかってない人だと平気で10人くらいのグループにしちゃったりするんですよね。

 なぜグループにするかというと、少人数にして参加者のひとりひとりの発言の機会・時間を増やして参加の度合を高めるためです。また、グループでワーク(作業)を行ったりもするので、あんまり人数が多いと一緒の作業をするのが難しくなります。

 この本では、1グループ4人で、4グループが理想と書かれています。

コツ5 お茶とお菓子を出す

 これはけっこう重要(笑)「お菓子を食べていいほど自由な会議ですよ」ということを示すためとのことですが、頭を使うと血糖値も下がるので、お菓子で糖分補給するのも大事なことです。

コツ8 会議のルールを決める

 お年を召した方とか、いろいろ肩書きのある方に多いのですが、演説よろしく長々しゃべったりする人がけっこういるんですよね。これをいかに防ぐかというのは会議を実のあるものにする大事なポイントです。

 「演説」を防ぐには、会議の初めのところでルールを決めて参加者が合意するというのが一つの予防策になります。もちろん、発言は2分以内などと決めても、そういうのをお構いなしに長々しゃべる人もいますが、ルールが決まっている方が注意を促しやすいです。

 会議のルールを決めるというのは、単に長い発言を防ぐということだけでなく、参加者を大切にするという姿勢を示すこと。なので、「相手の意見をじっくり聴く」「全員が発言できるようにする」といったようなことを会議のルールとして入れて、予め参加者全員で確認します。

コツ26 「○○さんの意見について~」と言わない。

 非常識2やコツ8にも関連してきますが、意見と発言者をわけるというのがポイントとのこと。人に意見がくっついてると、なかなかみんなで合意を作り上げるとはいかないですよね。

と、こんな感じで「非常識」と「コツ」が紹介されていてとても読みやすいです。

 こういうワークショップ形式の会議もしくは研修を経験したことのない方は、本だけじゃなく、こういう講座などを探して、実際に一度参加してみることをお勧めします。やっぱり実際にやってみると腑に落ちると思います。
 
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