世の中には、虫歯になりやすい人と虫歯になりにくい人とがいるようで、虫歯になりやすい人はどんなに歯を磨いても虫歯になるし、虫歯になりにくい人は全然歯を磨かなくても虫歯にならないみたいです。

 小学生のときの担任の先生は虫歯になりやすいタイプだったらしく、子どもの頃ちゃんと歯磨きしているのに虫歯になったが、歯を磨かないのに虫歯にならない同級生がいて羨ましく思った、よっぽど歯が丈夫だったんだろうな、なんて話をしてくれたことがありました。

 しかしながら、虫歯のなりやすさは歯の丈夫さによるとは必ずしも限らないようです。

 唾液があまり出ないと、口の中で細菌が増殖します。そうすると虫歯にもなりやすくなります。睡眠中は唾液が出るのが遅いから虫歯になりやすいんですね。

 そういうことから考えると、僕の小学校のときの担任は、歯がヤワだったからではなく、唾液があまり出なかったから虫歯になりやすかったのかもしれません。

 次にもうひとつ。がんの患者さんが抗がん剤によって頭髪が薄くなるのはドラマなどでもよく見ますけど、これは「早く抜けるからではなく、実は次の毛が出てこないため」だそうです。「抗がん剤は細胞分裂を抑える薬なので、がん細胞だけではなく、毛根細胞や血液成分などもともと分裂の早い細胞にも効いてしまう」とのこと(中橋勇一さんのブログより)。

 抗がん剤はとても強い薬なので、髪もどんどん抜けてしまう、というのは一般人の勝手な思い込みなのでした。

 因果関係というものは「そこ」だけ見てると間違って捉えてしまうことも多いもの。コトの本質をきちんと見定められるようになりたいものです。