
STOP ROKKASHOナイト 参加レポ(1)の続きです。
小野寺
-明学に来る途中、経産省のポスターを見た。日本で使われる電力の29パーセントが原子力でそこから出る廃棄物を地中深くに埋めないといけないという内容。
坂本
-再処理工場は高いでしょ。いくらくらいかかりましたか?
田中
-2兆4000億。(グリーンピースは2兆4000億円という数字を使っているけど、再処理工場を動かしている日本原燃株式会社の数字では2兆1400億円。前者は何か追加の工事も含めているのかもしれません。一般的には後者の数字が使われていると思います)
マエキタ
-再処理工場の問題を日本のどれくらいの人が知っているのだろうか?
坂本
-0.1パーセントもいないと思う。
-なぜお金のことを訊いたかというと、再処理工場を建設するには税金や電気代からお金が出ているから。
-電気料金で、原発の分は出したくないと言っても電気を止められてしまうだけ。
田中
[財政投融資で原発関連にお金が使われていることについて]
坂本
-今、教育基本法について愛国心の問題が出ているが、国を愛するならこの国を汚すなと言いたい。
辻
-若い人たちはどうだろう。若い人たちに先頭に立ってやってもらいたい。[大学院生の高橋さんに話題を振る]
高橋
-排出される放射性物質の想像できない量に驚いた。
-フリーペーパーを作って、僕らの世代に伝えていきたい。
-日本語と英語でペティションサイトを作る。(ペティションは請願の意。署名サイトを作るということ)
-フリーペーパーの次の号には(ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』を撮った)鎌仲ひとみさんが出る。
辻
ここらで一曲聴きますか。[沖縄から来たカクマクシャカさんを紹介する]
カクマクシャカ
-沖縄は原発がないので、こういうことは知らなかった。
-坂本さんの運動で知った。
-ひとりひとりはちっぽけだが、掛け算すれば大きな力になる。
[アカペラで無知の知を歌う。熱がこもっている。後半に会場の手拍子が入る]
-最後に一言。Shing02さんとは会ったことがないが、彼の代わりに来た。
-(再処理工場が)止まらないんじゃんから、止まるかなと思えるようになるといい。
Oto
-今のすごくよかった。
-自分はアコースティックギターを持って全国を回っている。
-佐賀県を回ったとき、プルサーマルの問題を聞いた。
-知事はプルサーマル反対で当選したのに、受け入れると変わってしまった。
-若いお母さんたちには反原発というよりも、食育やマクロビオテックといった点から呼びかける方が関心を持ってもらえるのではないか。
坂本
-マクロビオテックの久司さんとかロハスなども流行っている。
-(食べ物の汚染について)意識するための契機がある。
-みんな、自分の食べるものや飲む水には気を配る。
-エゴからエコになるといい。
-PSE法のときはものすごく反応が高まった。2週間で7万5千もの署名が集まった。
-こういうので役人の腰が引けるんだなとわかった(笑)
-身近なものだとあんなにビビッドに反応する。
-六ヶ所の再処理工場は遠いところにあるが、音楽にすると身近になる。
-若い学生たちの団体、ブーメランネットが(日英両語で)署名のサイトを作っている。
-現代の学生はこんなに英語力がないんだとわかった(笑)
-stop-rokkashoのTシャツもデザインを頼んである。
辻
-大地を守る会の藤田さんから食の問題について話してもらえますか。
藤田
-大地を守る会はお百姓さんとお母さんたちが集まって作った会です。
-お百姓さんは田んぼや畑に農薬をまかないようにしていった。
-その作物を都市のお母さんたちに買ってもらわないといけないのでこういう会を作った。
-10年やってチェルノブイリの事故があった。
-気がついたら我々の努力と無関係に放射能が降ってきた。
-それより反原発運動をしている。
辻
-漁業者が買収されていく中で、大事なのはサーファーではないか。
中島
-サーファーか漁師が毎日海に行っている。
-海の環境を毎日身体で感じている。
-自分にとっては海が大事でたまらない。
-そこに毒を流すとは、怒りを感じる。
-六ヶ所の再処理工場について、憤りを感じない方がおかしい。
-坂本さんが言ったように、本当は面倒なことには関わりたくないが、知ってしまったら関わらずにはいられない。
-サーファーに限らず一般の人でもそうだと思う。
-郷土を愛するというなら毒を撒くな。
-それが普通だと思う。
枝廣
-坂本さんとは『非戦』を一緒に出した。
-自分は伝えることを主にやっている(ジャパン・フォー・サステナビリティというNGOで日本の環境情報を内外に発信している)。
-しかし、この問題をメールニュースでしっかりと取り上げていなかった。
-深刻とは思いつつ、あまり考えたりしていない。
-慌ただしい生活にいる人に伝えるには、日めくりカレンダーみたいなものでちょっとずつ伝えるといいと思う。
-一年分の放射能がどれくらいかといってもわからない。
-この問題を知る人が増えれば、やがてクリティカルマスを超える。
坂本
-ゲームクリエイターの友だちがサイトを作っている。イエスかノーかでクリックして答えていくもの。
-最後に、六ヶ所村の再処理工場は必要か、イエスかノーで答えるようになっている。もう少しでオープンする。
マエキタ
[「逃げろ!どこへ?」についての話だがよくわからなかった。前のイベントでやったことと関係があるようだけど]
古長谷
-東海地震が起きて浜岡原発に事故があれば、放射能が首都圏全体を覆う。
坂本
-9.11のときにニューヨークにいて、逃げるところはどこか考えたが、逃げるところがなかった。
Oto
-カフェスローの5周年イベントのとき、藤村さんがエネルギーの大きさを原発一基分で表すGPという単位を使っていた。
-この単位を使うと、どれだけ原発に頼っているかわかる。
藤村
-エネルギーは単位が多いのでわかりにくい。
-電気ポットで1GP、炊飯器で2GP使っている。炊飯器を圧力鍋に代えるだけで原発を2基減らせる。(このへんは記憶を頼りに書いてるので数字は保証できません)
-掃除機で1GP、パソコンで2GP使っている。
-オール電化を日本中でやると、100GPになってしまう。
-(電力会社が消費者の)電気の使用料を増やしておいて、だから原発が必要というトリックにひっかからないようにしたい。
-私は運動をずっとしていたが、私がやっても人が寄ってこない。
-坂本さんがやると寄ってくる。
-ずっと反公害などをやってきたが、30年やって、楽しくやらないと人はやってこないことに気づいた。
-今回の坂本さんのやっていることには嘘っぽくない楽しさ、本当の楽しさがある。
-坂本さんに旗を振ってもらい、私は後ろをついていく(笑)
辻
-「逃げろ!どこへ?」を作れないか?
マエキタ
-再処理工場が止まると思う人をどれだけ増やせるか。
坂本
-オプションが身近で選べることが必要。
マエキタ
-目に見えるようにし、選択肢を与えること。
-逃げるより止める方が安心。
辻
-そろそろ時間になったので、最後に小野寺さんより6月9日の案内を。
小野寺
-6月9日に脱原発カフェというイベントをやるので、アイデアを持ってやってきてください。
-六ヶ所の再処理工場を止めるということでおもしろい人に会えるというようにしたい。
辻
-最後に西表島から来た石垣金星さんに○○○(聞き取れず)を歌ってもらい終わりにしたい。
石垣(西表島の郷土史家。三味線を持って登場)
-この歌を聴くと神さまも人も帰らないといけない。
-六ヶ所村には5年前に行った。
-金持ちはこういう田舎にごみ処理場を造りたいんだなと思った。
-今止めないとえらいことになる。
-ぜひ一緒に頑張りましょう。
[歌の演奏]
-今日思ったこと、みんなの願いがかないますように。
感想
若い人たちが大勢いて、おそらく今までの反原発運動の集会なんかとは雰囲気が全然違うんだろうなーと思いました。これまでの運動家の人たちからすれば、僕なんかもじゅうぶん若い人の部類に入りそうだけど。
新しい波が起こるかも、という期待はあります。
しかし、本当に再処理を止めるなら、かなりの労力を覚悟しないといけないでしょう。何しろ、これまで投じられている金が他の公共事業などと比べても桁違いだし、もうアクティブ試験まで来ているわけですから。
それに、地元は核燃施設を受け入れることで、かなりの額のお金を得てきました(参考:電源三法交付金について)。また、そこでの雇用もあるわけです。再処理工場がなくなれば、地元の人たちもみんな喜ぶだろうなどと安易に考えたら大間違いということは、しっかり覚えておく必要があります。
最終的には国政レベルでの政治的判断がないとこの問題は解決はできないと思います。再処理をやめるとなれば、地元への金銭的保障は避けられないでしょうし、誰かが何かしらの責任は取らないといけません。
そのためにも、与党政治家を巻き込むぐらいじゃないと絶対に駄目。例えば自民党の政治家でも河野太郎代議士は以前から再処理に反対の立場です(参考:自民・河野氏、核燃おひざ元の青森で事業凍結訴える)。彼は自民党総裁選に名乗りを上げているから、再処理停止を公約として掲げてもらうよう働きかけをするとかしないと。
あともう1つはポジティブなメッセージを訴えられるかどうかということ。「○○反対!」ではあまり人の共感を呼ぶことはできません。「2050年、原発ゼロ」とかそういう未来志向のメッセージを打ち出せるといいんだけどな。
One Response for "STOP ROKKASHOナイト 参加レポ(2)"
STOP-ROKKASHO part2 (坂本龍一のコメントなど)
以前書いた記事 STOP-ROKKASHO team6(坂本龍一、shing02…
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